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中高生の家庭では「LINE禁止」「ネット制限」は“常識”ではない:学校が知るべき「家庭内IT」の今【前編】(1/2 ページ)
教育機関がIT活用やIT教育を進めるためには、学習者の家庭でのIT環境も考慮する必要がある。保護者によってIT活用の考え方は異なり、家庭内IT環境はさまざまだ。今回は筆者の家庭での実例を紹介する。
IT活用を進めているかどうかにかかわらず、教育機関は学習者の家庭内でのIT環境を無視することはできない。「情報やITを活用して課題を解決する能力」である情報/ITリテラシー、「情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度」である情報モラルの教育に当たって、学習者が教育機関の外でITをどのように触れているのかを理解しておくのは重要なことだ。
家庭内でのIT環境と一口にいっても、その実態はさまざまだ。保護者のITに対する考え方は一律ではなく、学習者がITをどう活用しているか、どのような使用ルールの下で活用しているかは、家庭によって全くといっていいほど異なる。中には、教育機関が想定していないような使い方やルールの下で、ITに触れている家庭もあるだろう。
全ての学習者が、家庭内でITをどのように活用しているかを知るのは難しい。そこで参考までに、私の子どもが家庭でITをどのような方針で活用しているかを紹介しよう。あくまでも家庭内IT活用の一例にすぎず、かつ一般的な家庭と比べると活用や制限の仕方が少々特殊かもしれない。だが教育機関のIT導入/活用担当者にとって、家庭内IT活用の多様性を理解する一助となるはずだ。
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