「Java Web Start」などの移行手段を解説
Javaのブラウザプラグインがついに廃止へ、「Javaアプレット」の“終活”は?(1/2 ページ)
Oracleはセキュリティリスクを理由に、JavaのWebブラウザ用プラグインを廃止する。Javaベースのアプリケーションを開発してきた企業は、どう対処すべきなのか。
Oracleはセキュリティリスクを理由に、プログラミング言語「Java」の開発・実行環境「Java SE Development Kit」(JDK)の次期バージョンで、Webブラウザ用のプラグイン(以下、Javaプラグイン)を非推奨にし、将来的に廃止すると発表した。セキュリティの観点からは歓迎すべき動向のように思える。だがJavaベースのアプリケーションを多数抱える企業にとってはどうなのか。Javaプラグインの代替を使う際に知っておくべきセキュリティリスクは存在するのか。
2016年上半期「セキュリティ」記事ランキング(2016年1月1日~2016年6月20日)
1位 Windows 7からのWindows 10移行に“断固拒否”な人のもっともな言い分
2位 Windows 10の“勝手”更新プログラム適用で戸惑う人が続出?
3位 枯れたはずの「エンドポイントセキュリティ」が再び“熱い技術”になった2つの理由
Javaプラグインは、多くのネットワーク管理者の悩みの種となってきた。マルウェアのインストールをはじめ、企業に対する攻撃の格好の経路として利用されてきたからだ。一方で多くの企業がJavaベースのビジネスアプリケーションを開発してきたことから、管理者はJavaプラグインをサポートし続ける必要があった。
米国のセキュリティ企業Trustwaveによれば、2013年に発生した脆弱(ぜいじゃく)性を突く攻撃のうち78%はJavaが狙われた。この状況は以後改善されたものの、エクスプロイトキット(脆弱性悪用コードのパッケージ)や「Pawn Storm」などのサイバースパイ集団に深刻な脆弱性を突かれる事態を防ぐためには、常にセキュリティパッチを適用しなければならなかった。中にはセキュリティパッチ適用前のゼロデイ脆弱性の悪用もあり、対策が難しいことに変わりはない。
Javaプラグインは2017年にリリース予定の「JDK 9」で非推奨になり、将来的にJDKや、JDKに含まれるJava実行環境「Java Runtime Environment」(JRE)から完全に削除される。Javaや「Adobe Flash Player」「Adobe Acrobat Reader DC」といったソフトウェアのWebブラウザ用プラグインは、かつてWebブラウザの機能が限られていた時代に優れた機能を提供した。だがセキュリティに関する実績は最悪で、Google、Apple、MicrosoftといったWebブラウザベンダー各社は急速にプラグインのサポートを縮小し、開発者に対して標準ベースのHTML5技術やJavaScriptへ移行するよう呼び掛けている。
こうした展開と、一般的にプラグインが利用できないモバイルデバイス向けWebブラウザの利用増大が相まって、企業はいずれ、Javaプラグインに依存するアプリケーションからの更新や移行を迫られる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
2
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
3
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
4
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
-
5
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
6
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
7
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
8
被害額は過去最高額 それでも「サイバー犯罪者が捕まらない」3つの理由
-
9
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
10
「IT運用・情報システム業務」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー