従業員の効率向上に貢献するか
Facebookの企業向けSNSは役に立つ? 欠点も見えてきた「Workplace」のこれから
Facebookの企業コラボレーション市場への進出と、現代企業が成功を収めるには業務部門とIT部門のコラボレーションが必須である理由を探る。
企業のコラボレーションツールは、特に新しいものではない。約10年間、「エンタープライズ2.0」なテクノロジーはWikiやブログを使って従業員同士のコラボレーションやつながりを深めようと努めてきた。こうした社内ソーシャルメディアツールはどれも広く普及することはなかったが、Facebookが一般消費者向けに提供しているサービスを模倣し、企業ユーザーに提供しようと努力は続けられてきた。だが、Facebookが企業向けソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Workplace」を携えて公式に市場に参入した。10億人のユーザーが選ぶこのソーシャルプラットフォームは、企業コラボレーション市場を支配することができるだろうか。
既に消費者向けのサービスで機能に慣れ親しんでおり、それが満足感につながるとしたら、Workplaceは従業員の間でも大人気のサービスになるだろう。「Facebook」のビジネス版には、ニュースフィード、いいねボタン、チャットアプリなど、一般消費者向けのバーションで提供されるのと同等の機能が盛り込まれている。だが、新しいプラットフォーム「Workplace」は、従業員がグループでコラボレーションして仕事上の目標を実現できるようデザインされているために、あくまでも社会交流を目的とする消費者向けのFacebookと比べると、明らかな違いもある。
併せて読みたいお薦め記事
Facebook「Workplace」の実力
コラボレーションツールは今
もともとWorkplaceは「Facebook at Work」と呼ばれていた。現在もまだベータ版のWorkplaceには、従業員が毎日使用しているツールやアプリケーションと統合できないなどの欠点も既に見えてきている。企業の立場で考えると、ソーシャルソフトウェアについては膨大な選択肢があるが、上述のような既成ツールの採用に関しては選択肢が限られている。こうした懸念により企業幹部は、Facebookの新しいプラットフォームが実際にビジネス価値を生み出すのか疑問に思っている。調査会社Gartnerでアナリストを務めるマイク・ゴッタ氏が語ったところによると、恐らく、Workplaceに関して抱かれている最も大きな疑問は、同プラットフォームが実際に従業員の効率向上に役立つかということだ。
「Workplaceが発表され、まずは、優れたサービスだと認知される。コラボレーションのきっかけとしては使えるかもしれない。だた、実際に仕事を進める上でどのように役立つのだろうか」と同氏は問いかける。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[サイボウズ株式会社] 受注約1.5倍と年間2万3000時間超の業務時間を削減、日機装に学ぶDX実践術 -
製品レビュー
[サイボウズ株式会社] 人材不足にどう挑む? ものづくり太郎が語る、製造現場でのAI活用成功の鍵 -
市場調査・トレンド
[グーグル・クラウド・ジャパン合同会社] 金融機関はAIエージェント導入でどう変わる? 7つの変化から19の事例まで解説 -
市場調査・トレンド
[グーグル・クラウド・ジャパン合同会社] 製造業のエージェント型AI活用に向けて押さえておきたい5つのトレンドとは? -
市場調査・トレンド
[グーグル・クラウド・ジャパン合同会社] 1231人への調査で見えた、企業が今直面するインフラの課題と今後採るべき戦略
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
RAGで「データをAIに送る」運用が限界を迎えている理由
-
2
Googleの業務向けAIエージェント「Gemini Agent」が登場 しかし課題は山積み
-
3
「Copilot」がIT予算を食いつぶす? 高額請求を招く課金体系と節約術
-
4
なぜ「Claude Code」拡張は消しても危ないのか? Cursorで不正版配信
-
5
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
6
SAPの負荷増に苦しむZeissが「リアルタイム分析」「安定運用」を両立させた道
-
7
いまIBM iエンジニアが直面する「5つの技術的課題」とその解決策
-
8
Microsoft 365侵害企業の9割はMFA導入済み 1002人調査で見えた盲点
-
9
8割がアナログに逆戻りする“やっぱりな理由” DXを阻む2つの落とし穴
-
10
建設業のAI活用はなぜ「メール作成」止まりなのか 調査に見る“浸透の壁”
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
2
侵入から横展開まで27秒の脅威にどう立ち向かう? 防御のカギがEDRの理由
-
3
有識者が語る、中堅中小企業に求められる最新のサイバーセキュリティ対策とは
-
4
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
5
10G回線の真価をフルに享受するには? 導入前にチェックしたいポイント
-
6
なぜAIは組織で定着しないのか? 全社展開を阻む「3つの壁」と突破のヒント
-
7
パスワードレスへの移行で失敗しないためには? 導入・運用上の注意点を解説
-
8
自社のセキュリティ対策は大丈夫? 自己診断リストで対策の優先順位が分かる
-
9
ランサムウェア攻撃“究極の対策”はこれだ
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー