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データ消失事故を起こしたGitLab、IT運用戦略を専門家が疑問視:データバックアップに不備(1/2 ページ)
DevOpsの“運用面”はおろそかになっていないか? GitLabで発生したデータ消失事故を教訓に、企業はこの点を問い直すべきだと専門家たちは語る。
徹底したルーティン試験が必要なのはコード開発に限ったことではない。ある新興企業は手痛い経験でそれを思い知ることになった。
2014年創業のGitLabはコードリポジトリホスティングサービスを提供する急成長企業だ。2017年1月31日、同社のサービスは初歩的なミスで一時停止に陥り、データバックアップの不備により6時間分のメタデータを失った。今回の事故はクラウド型インフラの運用戦略において運用担当者の豊富な経験がいかに重要であるかを示す教訓となった。
GitLabは事故の翌日、SearchITOperationsの取材に答えた。同社は事前に5種類の「フェイルセーフ」策を講じていたが、ITチームメンバーの1人がプライマリーサーバのデータベースディレクトリを削除した結果、データを消失することになったという。
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