特集/連載
拡大続くNAS市場、新システム導入の“3大用途”とは?:スケールアウト型に注目
構造化されていないデータがストレージの成長を支え続ける中で、企業は現在と今後の需要に対応するため、スケールアウトNASに目を向けている。
注目はクラウドストレージかもしれないが、現代のデータセンターではハイブリッドで導入するスタンドアロン型の古き良きNASアレイも存在感を維持している。例えば調査会社Beige Market Intelligenceの予想では、世界のNAS市場は年率約24%のペースで成長し、2021年までに440億ドル規模に達する見通しだ。市場があるとすれば、全盛とは言わないまでも、健全な状態にある。
組織が新しいNASアレイを導入する要因は幾つもある。TechTargetの調査によると、回答者の半数以上はNASのアップグレードで既存のアプリケーションのパフォーマンス向上を目指すと答え、続いて約40%は古くなったハードウェアの入れ替えを主な理由に挙げた。他の重要な要因には、仮想サーバや特定のアプリケーションを支える新しいストレージシステムの追加、バックアップ対象の追加、ストレージ階層化、高度なストレージ管理機能の利用、支社のための大型ストレージ導入などがある。
併せて読みたいお薦めの記事
- 8社のNASベンダーを比較して分かる、ユーザーの“激辛な本音”
- NASベンダー8社の“激辛ランキング”に見るユーザーの意外な思い
- NAS vs. オブジェクトストレージ:大容量ストレージ選びのポイント
当然ながら、NASベンダーを評価するに当たって検討する筆頭要因は価格(80%)で、次いで機能と性能(60%)、メンテナンスとサポート契約(40%)の順だった。さらに、ベンダーの市場シェアや、現代のスケールアウトデータセンターで重要性が増しているプラグ&プレイ機能も上位に挙がっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.