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クラウド利用調査で分かった他社への乗り換え意向、その裏にあるものとはクラウドインフラに関する調査レポート

キーマンズネットとTechTargetジャパンは2017年6月、クラウドの利用状況に関するアンケート調査を実施した。IaaS/PaaSを中心としたサービスの活用状況、クラウドベンダーの乗り換え実態が明らかになった。調査結果の一部を紹介する。

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 キーマンズネットとTechTargetジャパンは2017年6月12日から30日にかけて、両会員を対象に「クラウドインフラに関する読者調査」を実施した。調査結果からは、IaaS(Infrastructure as a Service)/PaaS(Platform as a Service)を中心としたクラウドの利用状況や、クラウドベンダーの乗り換え実態などが明らかとなった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したレポートは、文末のリンクから会員限定で閲覧可能)。

調査概要

目的: キーマンズネット会員とTechTargetジャパン会員のクラウドインフラの導入、検討、業務利用の状況について調査するため

方法: Webによるアンケート

調査対象: キーマンズネット会員およびTechTargetジャパン会員

調査期間: 2017年6月12日から30日

総回答数: 458件

※回答の比率(%)は小数点第2位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。


6割がクラウド(IaaS/PaaS)活用に意欲的

 IaaS、PaaSを対象にクラウドコンピューティングの利用状況を聞いたところ、「既に導入している」と回答した割合は44.3%だった。回答者の4割以上が業務でパブリッククラウドを利用していることになる。「導入予定」(12.7%)と合わせると、約6割がクラウド導入に前向きという結果だ。

図1
図1 クラウド(IaaS/PaaS)の利用状況(n=458)《クリックで拡大》

利用しているクラウドの1位はAWS

 具体的にどのクラウドサービスを利用しているのか。最も多かったのは「Amazon Web Services」(AWS)で50.0%に及び、次いでランクインしたのは「Microsoft Azure」(28.8%)という結果だった。一方で「過去に利用を止めたクラウド」を尋ねた場合でも1位はAWSだった。本調査によると、クラウドサービスの利用を止めたり、乗り換えを検討したりする一番の理由はROI(費用対効果)にあるという。自由回答では「クラウドの利用料だけで毎年何台ものサーバが買える」「コストと性能のバランスが保てない」といった意見があった。毎月利用料として費用がかかり続けるのがクラウドの特性である。長く使い続ければランニングコストを高いと感じるケースもあるだろう。ROIに関しては、クラウドに適したシステムとそうでないシステムを見極めるとともに、クラウド移行後の運用・監視手法なども含めトータルでコストを捉える必要がある。オンプレミスを含めたITインフラの全体設計が重要になるので、統合管理サービスを組み入れたり、ツールを使って運用・監視を自動化していくなど、既存システムとは違った対処も求められる。

図2
図2 現在、利用しているクラウド(IaaS/PaaS)(n=240)《クリックで拡大》

他社サービスへの乗り換え予定

 気になる他社サービスへの乗り換え予定については、68.1%が「乗り換えは検討していない」と回答。おおむね満足しているか、利用を止められない理由があることがうかがえる。ここでは、「現状のサービスを維持しつつ、他サービスも併用する予定」(13.3%)や「中長期的な乗り換えを検討している」(11.1%)といった回答にも注目したい。既にクラウドを利用している回答者に限定した集計結果では、回答者の4割が他社サービスへの乗り換えもしくは併用を検討していることが分かった。

 乗り換えや併用を検討している回答者は、現状のクラウドのどういった点に不満を持っているのか。集計の結果、多かった回答としては、「障害発生の頻度が高い」「障害状況が把握しにくい」「期待したほどの性能が出ない」という意見が並んだ。また「コスト優先で選定したため使いにくいシステムを構築してしまった。職員からの改善要望が強く現在変更を検討中」という回答もあった。

 クラウドといえど、ひとたび業務システムを構築してしまえば簡単には止められない。ROIに見合ったITを実現するにも、クラウドに持っていくシステムとオンプレミスに残すシステムを慎重に検討し、自社要件に適したクラウドサービスを選定することが重要になる。適材適所で複数のクラウドサービスを併用することも1つの方法だ。その際に課題となるのが統合管理だろう。マルチクラウドおよびハイブリッドクラウド環境では運用方法も含め、IT資産全体を見渡した設計が大切だ。クラウドベンダーを選定する際には、自社のIT環境全体について相談できるソリューションアーキテクトのような存在と出会えるかどうかもポイントになるだろう。

図3
図3 他社サービスへの乗り換え予定(n=458)《クリックで拡大》

今後使用してみたいクラウド(IaaS/PaaS)は?

 本稿の最後に、今後使用してみたいクラウドの機能について触れておきたい。1位はIaaSの代表格である「仮想サーバ」(39.2%)だが、注目したいのは2位以下だ。2位から4位までに「データ分析」(26.8%)、「機械学習/AI」(23.9%)、「IoT(モノのインターネット)」(22.3%)がランクイン。こうした機能は現在、主要クラウドベンダーがこぞって開発を進めている。AIやIoTに関しては実際に利用している企業はまだ少ないと思われるが、利用者からの期待が厚いことが確かめられた調査結果だった。

図4
図4 今後、使用してみたいクラウドの機能(n=314)《クリックで拡大》

 その他、回答者の詳細な属性やクラウド利用における課題など、本稿で紹介できなかった内容も含めた調査レポートの完全版を提供している。以下から詳細なアンケート結果が無料ダウンロードできるので、ぜひ確認していただきたい(キーマンズネット会員およびTechTargetジャパン会員限定)。

読者調査レポート

「クラウドインフラ」に関するアンケート

キーマンズネット会員とTechTargetジャパン会員を対象に、企業のクラウドサービス利用に関する読者調査を実施した。本レポートは、IaaS/PaaSを中心としたサービスの活用状況、クラウドベンダーの乗り換え実態などをまとめている。


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