AIは先進的パートナーだ
ディープラーニング(深層学習)が人から奪う作業、人を超えない作業の違い(1/2 ページ)
人工知能(AI)は既に遠い未来の技術ではなく、徐々に日常生活に浸透して来ている。仕事を奪われるといった否定的な意見も多いようだが、まずAIは何が得意か何を任せられるのかを理解しよう。
さまざまな分野で、人工知能(AI)の導入が急速に進んでいる。AIベースのシステムは機械に対する通常の期待をはるかに超え、分野によっては人間と同等またはそれ以上の能力を発揮する。AIは読解力や画像認識などのさまざまな作業で人間をしのぐ、優れた能力を持つようになっている。生命が存在し得ないような宇宙の果てといった環境で生き残る能力は別にして、深層学習(ディープラーニング)は、AIベースのシステムをロボットに搭載し、くぎを抜いたり、ボトルの上にキャップを置いたりするような繊細な運動技術を幅広く学習させている。
また、AIは機械の推論能力の進化を助け、その能力は博士号を持つ研究者に匹敵するレベルまで達している。米研究大学として著名なタフツ大学の生物学者は、遺伝的アルゴリズムと遺伝的経路シミュレーションを組み合わせたシステムを開発した。このシステムによってAIは、プラナリア(ヘンケイ動物)類が体の一部を再生する仕組みの科学理論を考案することが可能になる。
画像を芸術に変える
Google Brainチームは、AIの能力を芸術分野にも広げている。Google Deep Dreamプログラムは、機械学習アルゴリズム(問題解決のための手順)を使って独自の芸術作品を生み出す。その画像は、シュールレアリスム(超現実主義)の絵画やミクストメディア作品、あるいはカラフルな色使いの抽象画に似ている。なお、ミクストメディアとは混合芸術を指し、性質、種類の異なる複数の素材を組み合わせて作品を作成する技法である。
だが、このGoogle Deep Dreamプログラムはどのようにしてそのような芸術的印象を与えるのだろうか。Google Deep Dreamプログラムは、まず、大量の写真をスキャンしてさまざまな陰影や色合いを見分ける。次に、対象物を互いに区別する。最後に、スキャンした画像から対象物のカタログ(一覧)を作成し、これらの対象物をさまざまな組み合わせで作り直す。きっかけを与えると、AIが対象物を合成して風景、景観を配置し、人間が作ったかのような芸術作品に仕上げる。
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