進化と今後の恩恵
Windows PCのローカル保存はNG? 次の企業向けストレージを考える
Windowsデスクトップのストレージは大きく変化してきた。エンドユーザーの要求や技術が変わったからだ。今、最も有力な選択肢は、クラウドベースのストレージだ。
現在、ユーザーのデスクトップでは、内蔵ハードドライブ、外付けドライブ、ネットワークドライブ、クラウドストレージなどを組み合わせて、膨大な容量のストレージが使われている。フロッピーディスクに依存していた初期の素朴なデスクトップPCから、技術は著しい進歩を遂げた。
Windowsデスクトップストレージのバックエンド要件を計画する際は、安全でアクセスしやすい十分な容量のストレージを要件に含めることが重要だ。ユーザーは大容量ファイルの作成、表示、変更に慣れているため、IT部門が適切なシステムを提供しなければ、別のストレージメカニズムを見つけ出すだろう。
企業はエンドユーザーのニーズに対応する上で、幾つかのストレージインフラおよびサービスの選択肢を利用できる。
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クラウドストレージの現在
ビジネス向けファイル同期・共有ツールに何を選ぶか
ホームドライブやネットワーク共有
多くの企業は、ユーザーがファイルやデータを一元的に保存するためのホームドライブやネットワーク共有を指定する。ドライブがActive Directoryとログインスクリプトのどちらにマップされるかにかかわらず、ユーザーには、「企業ネットワークにログインすると、それぞれドライブ文字が割り当てられた1つまたは複数のドライブがマップされる」ということしか分からない。ユーザーは権限に基づいてドライブにデータを保存したりアクセスしたりできる。
こうしたストレージのバックエンドシステムは多くの場合、NAS(ネットワーク接続ストレージ)かSAN(ストレージエリアネットワーク)に基づいている。特にSANは、大企業のストレージ要件に対応できる膨大な容量を提供する。だが、もちろん、大容量のストレージはコストも高くつく。
ローカルバックアップ
ハードドライブの故障を経験したことがある人は皆、ローカルファイルを定期的にバックアップする重要性を理解している。だが、誰もが最新の注意を払ってバックアップを作成するとは限らない。ローカルバックアップは、エンタープライズWindowsデスクトップストレージ管理の中でも、常に雑な扱いを受ける。IT管理者はユーザーのローカルファイルに関しては、責任を負わないことが多いからだ。
多くのユーザーは、ローカルバックアップを自分で行わず、行うユーザーも、USBメモリや個人のクラウドアカウントを使うと、ITポリシー違反になってしまうかもしれない。
例えば、ユーザーが自分のローカルファイルをバックアップするためにUSBメモリを購入し、FAT(File Allocation Table)ファイルシステムが安全でないことを知らずに、このUSBメモリをFATでフォーマットすることを選択したとする。このユーザーが、企業買収に関連する幾つかの重要ファイルをUSBメモリに保存し、空港でそれがユーザーのバッグから落ちたら、企業のセキュリティ上、深刻な事態になる。
エンタープライズ向けファイル同期/共有
エンタープライズ向けファイル同期/共有(EFSS)ツールの大半のプロバイダーは、企業がビジネス用に豊富なWindowsデスクトップストレージ容量を利用できるクラウドベースのストレージオプションを提供している。こうしたオプションでは、基本的なデータストレージが用意されているだけでなく、ローカルファイルの同期を自動化でき、社内外の人とファイルを安全に共有することもできる。EFSSツールはオンプレミスファイルサーバを効果的に代替でき、デスクトップに加えてモバイルデバイスにもデータアクセスを提供できる。
主要なEFSSツールには、「Microsoft OneDrive」「Citrix Content Collaboration(旧Citrix ShareFile)」「Box」「Egnyte」などがある。EFSSツールは、消費者向けの製品と混同してはならないが、一部のベンダーは、消費者と企業の両方をターゲットにした別のサービスとのセット化により、両面作戦を展開している。
特に、多くの企業に選ばれているクラウドサービス「Microsoft Office 365」では、OneDriveで年間1TBのストレージが利用でき、ファイルコラボレーションが可能なMicrosoftの「Teams」と「SharePoint」も提供される。専任のITスタッフを置かない小規模な企業では、デスクトップユーザーにオンプレミスストレージを割り当てるのにかかるコストや労力は、こうしたバンドルサービスを利用する場合を上回ってしまうだろう。
Windowsデスクトップストレージの今後の主流は、クラウドベースのストレージだ。クラウドベースのストレージでは、豊富なストレージ容量が手ごろなコストで利用できるだけでなく、自動化やセキュリティ機能も提供され、ユーザーの生産性向上が確実に見込める。EFSSベンダーの競争激化やストレージコストの低下に伴い、企業は、より多くのクラウドストレージをより少ないコストで使えるという恩恵を受けそうだ。
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