2019年のIT投資、現状維持しつつもRPAやチャットbotに興味津々:2019年度のIT投資動向に関する調査レポート(1/2 ページ)
TechTargetジャパン会員を対象に、「2019年度のIT投資動向に関する読者調査」を実施した。本レポートでは、その概要をまとめた。
TechTargetジャパンは2019年1月25日から3月15日にかけて、TechTargetジャパン会員を対象に「2019年度のIT投資動向に関する読者調査」を実施した。調査対象は、IT製品/サービスの導入に関与する会員。その結果から、2019年における企業のIT投資予算状況、優先したい対策、投資を検討するIT製品などが明らかになった。
調査概要
目的:TechTargetジャパン会員でIT製品・サービスの導入に関与する方を対象に、2019年度のIT投資動向について調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2019年1月25日〜3月15日
総回答数:129件
※回答の比率(%)は小数点第2位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
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コスト削減、ガバナンス強化など「守りのIT」に根強い関心
企業のIT戦略において重視している課題について聞いたところ、上位3つに挙がったのは「業務コストの削減(業務の自動化など)」(42.6%)、「レガシーシステムなど、既存ITコストの削減」(36.4%)、「個人情報保護、ガバナンス強化」(29.5%)と、一般的に「守りのIT」に分類される領域だった。ビジネスモデル革新や新製品開発、顧客開拓などビジネスの成長に直結する「攻めのIT」については、4位以降にほぼ同率で並ぶ結果となった(図1)。
RPAやチャットbotへの投資予定は約3割、ハードウェアへの投資予定はPCに集中
投資を予定している具体的な製品ジャンルは何だろうか。近年のトレンドに上がりやすい最新テクノロジーの中では、定型業務を効率化する「RPA」(ロボティックプロセスオートメーション)や問い合わせに自動応答する「チャットbot」などのソフトウェアロボット関連技術や人工知能(AI)テクノロジーが目立つ(図2)。
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