同じような機能を搭載しているように見えるが……
いまさら聞けない「Web会議」と「ビデオ会議」、その違いとは?
Web会議製品とビデオ会議製品の違いは、時間とともに薄れてきている。技術の進化によって、この2つのツールがどう近づいてきたのかを見てみよう。
PCを使うWeb会議製品と、モニターやカメラなどの専用ハードウェアを使うビデオ会議製品は、機能を比較してもほとんど見分けがつかない。Web会議製品がビデオ通信機能を搭載する一方で、どのビデオ会議製品でもPCと画面共有ができるようになっている。
Web会議製品とビデオ会議製品の違いは、それぞれの起源にある。インターネット初期の時代に、IP経由のビデオ会議は実用的ではなかった。ビデオ会議には、当時使用されていた一般的なインターネット接続よりも高速なデータ伝送速度や、一般的なPCより強力なコンピューティング能力が必要だったからだ。初期のビデオ会議製品は、IP以外のネットワーク経由で、専用のコンピューティングハードウェアを使って通信していた。
Web会議の画面を見ながら電話でやりとりしていた時代
初期のビデオ会議製品では、画像や映像といったコンテンツの共有ができるとは限らず、その実装は困難だった。現在では、われわれはコンテンツを保存しているデスクトップPCやノートPC、その他のデバイスでビデオ会議アプリケーションを実行している。PCのビデオ会議アプリケーションを使い、PCの画面を共有するのは当たり前になっている。現在使われているIP接続ビデオデバイスの多くは、USB端子や無線LANを使い、同じ会議室にある他のデバイスに接続してコンテンツを共有できる。
初期のWeb会議製品は、データ通信容量やPCリソースを効率的に、できるだけ少なく使用するよう設計されていた。当時の一般的なWeb会議製品の利用者は、電話回線で音声をやりとりしながら、PCでプレゼンテーションを見ていた。当時はIP経由の音声通信ですら大変なことだった。その後数十年の間に、データ伝送速度や処理能力が向上し、Web会議製品とPCを利用した、IP経由の音声およびビデオ通信が可能になった。
現代では、Web会議とビデオ会議は基本的に置き換え可能な言葉だ。Web会議製品はビデオ通信機能が弱いと考えられていた時期もあった。解像度やエラー耐性の低さ、口の動きと音声のズレのような問題があったからだ。
今やほとんどの製品でこれらの問題は解決されており、Web会議製品では、ビデオ通信の品質が最優先されている。そろそろWeb会議という言葉を使うのをやめて、「ビデオ会議」とひとくくりにしてよいのかもしれない。
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