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医療大手が医師の“IT疲れ”を解消するために取った方策とはIT化と業務効率化を同時に進める

EHR(電子医療記録)に関する、医療従事者の作業負担は増えつつある。IT化に伴う医師の疲弊を軽減するためのITツールを開発し、“ITをもってITを制する”ことを試みるKaiser Permanenteの事例を紹介する。

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 現代の医師は、個人の医療・健康情報を電子的に蓄積したEHR(電子健康記録)を調査し、治療に活用することができる。その作業が増えて過大な負担となり、医師の疲弊につながる場合があるという。

 米国最大の非営利HMO(会員制健康維持組織)であるKaiser Permanenteの医師、ラーフル・パリーク氏は2019年4月、米国遠隔医療学会(ATA:American Telemedicine Association)の年次カンファレンス「ATA2019」の講演で、次のように述べた。「医師が健康を維持し、やりがいをもって患者を治療するという健全な働き方を、ITが阻害してしまう場合がある」

 Kaiser Permanenteは、医師の疲弊を解消する対策を講じるために、“ITをもってITを制する”アプローチを取った。このアプローチについて詳しく説明する。

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