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コンテナ連携ツール「Mesos」とは? 「Kubernetes」との違いは「Kubernetes」か「Mesos」か【前編】

複数のコンテナを連携させながら管理する手段は「Kubernetes」だけではない。有力な対抗馬が「Apache Mesos」だ。Mesosにはどのような特徴があるのか。

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仮想化 | クラスタ | Docker | システム構築


 システムインフラとしてコンテナを活用する企業は、複数のアプリケーションを統合管理するため、例えば特定のアプリケーション運用に必要なコンテナ群をまとめて取り扱うケースがある。このように関連するコンテナ同士を連携させることでアプリケーションの自律性を維持し、運用しやすい環境が構築できる。ただしコンテナ同士の連携を成功に導くことは簡単ではない。

 複数のコンテナを連携させる場合、物理サーバやクラウドサーバなど、どのサーバにコンテナを配備するかが問題になる。そうした複数のサーバに散在するCPUやメモリといったリソースを単一のリソースとして扱えるように「クラスタ」としてまとめ(クラスタ化)、各クラスタに対するコンテナの配備を自動化し、効率良いリソース管理をすることが必要だ。

 こうしたリソース管理を実現する主な方法は2つある。一つはリソース管理ツール「Apache Mesos」(以下、Mesos)と、コンテナの運用管理を自動化するコンテナオーケストレーションツール「Marathon」を組み合わせる方法。もう一つはコンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」を単体もしくは他のツールと併用して利用する方法だ。

 Mesosはリソースのクラスタの構成要素同士を、協力し合う同等の仲間の集まりとして連携させる。一方でKubernetesのフェデレーション(コンテナ連携)機能は、クラスタ内の上下関係がより明確になる。MesosとKubernetesのどちらを採用すればよいのか。

Mesosの特徴

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