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“期待外れのモバイルBIアプリ”がなくならないシンプルかつ悩ましい理由:ベンダーに課題を残すモバイルBI【前編】
BIベンダーの中には、簡潔な洞察を提供する効果的なモバイルアプリを開発している企業がある。一方でPC向けのダッシュボードをスマートフォンで再現しようと奮闘しているBIベンダーもある。
分析ソフトウェアへのニーズの高まりを受け、新旧のビジネスインテリジェンス(BI)ベンダーが次のイノベーションを実現しようと競い合っている。だが、ほとんどのBIベンダーは自社の研究部門や開発部門のリソースをモバイルデバイス向けではなく、デスクトップ向けのアプリケーションに投入している。モバイルアプリ開発に注力するBIベンダーはごく一部存在するが、BIベンダーの間では総じて、モバイルアプリ開発はおおむね低調だ。
モバイルBIアプリの開発者には、単純だが厄介な問題が突き付けられる。この問題に挑むために、モバイルアプリに投資し前進したBIベンダーもあるが、問題を避け、デスクトップアプリのみを重視することを選んだベンダーもある。
その問題とは、画面だ。
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「モバイル化」の課題
理解しやすいデータは、そのほとんどが視覚に訴える。代表例が図やグラフだ。一つのダッシュボードには幾つもの図やグラフが表示される。かつては画面内に数字を並べるだけのアプリもあったが、そうした時代はもうはるか昔のことだ。
モバイルに最適なダッシュボードとは
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