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「Teams」のWeb会議で9人同時表示が可能に それでもZoomを脅かせない理由:新型コロナウイルス対策で需要が急増
「Microsoft Teams」のWeb会議機能で、1画面に9人の映像を同時に表示できるようになった。この機能を待ちわびていたユーザー企業にとっては朗報だが、これで全てのユーザー企業のニーズを満たせるわけではない。
Microsoftは2020年4月、Web会議/ビジネスチャットツール「Microsoft Teams」(以下、Teams)のWeb会議画面に表示できる映像を最大9人に増やすことを発表した(画面)。このアップデートは2020年5月19日(米国時間)までに適用が完了した模様だ。Teamsは今回のアップデートで、ユーザー企業から殺到した要望に応えた形だ。だが既に他の競合ツールに乗り換えた企業もある。
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在宅勤務で需要拡大の「Zoom」
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大防止のために在宅勤務が世界的に広がった2020年3月、Teamsの映像表示人数の上限を4人より多くしてほしいという要望が殺到した。Microsoftのユーザーフィードバック用Webサイトでは、この要望に賛同する投票は、2016年から2020年3月半ばまでは4000票以下だったが、2020年4月14日の時点では4万票を超えた。このフォーラムで最も要望の多い機能になった。
Teamsの利用者は急増している。2020年3月の1週間で、1日当たりのアクティブユーザー数は1200万人増え、合計4400万人になった。競合サービスのZoomの利用者も爆発的に増えた。急激な人気上昇をきっかけにセキュリティ上の問題があることが判明したものの、2019年12月には1000万人だった1日当たりのアクティブユーザー数が2020年3月には2億人に達した。
「9人同時表示」でZoomに勝てるのか
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