新型コロナ対策による急速な浸透で重要に
バーチャル背景だけじゃない Web会議のプライバシーとセキュリティ8大保護策
在宅勤務に不可欠な手段になりつつあるWeb会議ツールは、セキュリティの確保が非常に重要だ。Web会議ツールのプライバシーとセキュリティを保護するための8つの対策を紹介する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としてロックダウン(都市封鎖)や外出自粛要請の動きが広がり、在宅勤務を継続する企業もあるだろう。Web会議ツールは在宅勤務において従業員とのつながりや生産性を維持する上で重要な役割を果たす。
多くの人が利用するものはサイバー攻撃の標的にもなりやすい。ソフトウェアの脆弱(ぜいじゃく)性を悪用したリモートでのマルウェア実行、Webカメラの遠隔操作による盗撮、サーバなどのリソースに負荷をかけてサービス停止を狙うDoS(サービス拒否)攻撃のような外部からの脅威への対策は不可欠だ。
以下で紹介するWeb会議のセキュリティ対策を実施して、企業と従業員のプライバシーやセキュリティを保護するとよい。これらは一般的な推奨事項であり、詳細な対策はWeb会議ツールごとに異なる。以下で取り上げる対策が全てのWeb会議ツールに適用できるとは限らないが、可能なら実践すべきだ。
- 会議の開始タイミングを制御する
- 同じミーティングIDを使い回さない(会員限定)
- パスワードを設定する(会員限定)
- ミーティングルームに鍵をかける(会員限定)
- 会議の録画を参加者に通知する(会員限定)
- バーチャル背景を利用する(会員限定)
- チャット機能に注意する(会員限定)
- Web会議ツールのアップデートを怠らない(会員限定)
1.会議の開始タイミングを制御する
Web会議ツールによっては、ホスト(主催者)が会議室に入る前から参加者が会議を開始できるようにする設定がある。この設定をオンにしていると、物理的な会議室と同じように参加者が三々五々会議室に入ってきて、ホストが来る前に会話を始めることができる。この設定をオフにして、ホストが正式に会議を開始するまで始められないようにすることで、不正な参加者が入ってくるのを防ぐことが可能だ。
2.同じミーティングIDを使い回さない
同じミーティングIDを使い回せばホストは逐次発行の手間を省略できる。だがそれは同時に、会議IDを不正に入手して会議に乱入し、嫌がらせ行為をする「ボンバー」(爆撃者)または「スクワッター」(不法占拠者)と呼ばれる攻撃者にとっても好都合だと言える。
3.パスワードを設定する
会議ごとに個別のミーティングIDを使うだけでなく、会議を保護するためのミーティングパスワードも必ず設定しよう。パスワードによる認証は、物理的な会議室に入ってくる出席者の顔を確認することと同じだ。
4.ミーティングルームに鍵をかける
物理的な会議室で、参加者がそろったらドアを閉めるのと同様に、参加者全員がバーチャル会議室に入室したら仮想的な“鍵”を掛ける機能を持つWeb会議ツールもある。この機能は不正な参加者の乱入を防ぐのに役立つ。
5.会議の録画を参加者に通知する
録画機能を備えるWeb会議ツールで会議を録画する際は、プライバシー保護の観点から参加者にそのことを通知する必要がある。会議の最初と最後、途中参加者がいる場合は会議中に、会議を録画することを伝えよう。
6.バーチャル背景を利用する
従業員の自宅に関するプライバシーを保護するため、参加者の映像の背景をぼかしたり、背景を画像に置き換えたりする機能も重要だ。「Zoom」のバーチャル背景機能や、「Microsoft Teams」の背景をぼかす機能がその例だ。こうした機能を活用すれば、参加者はうっかり何かが映ってしまうことや室内の状態を気にせずに会議に集中できる。
7.チャット機能に注意する
Web会議ツールでの会議時にはチャットなどのコミュニケーション機能を利用する場合がある。チャットでは機密情報や社外秘ファイルをやりとりしないよう、従業員に注意を促すことが必要だ。チャット内のリンクを安易にクリックしないよう気を付けなくてはならない。マルウェア防止機能がWeb会議ツールにない場合がある点にも注意が求められる。
8.Web会議ツールのアップデートを怠らない
従業員が自宅で使うデバイスはノートPC、スマートフォン、タブレットなどさまざまだ。Web会議ツールの利用が広がれば、専用アプリケーションを複数のデバイスにインストールする従業員も出てくる。悪意ある攻撃者や善意のハッカーがこうしたツールを狙うようになれば、重大な欠陥を修正するアップデートも頻繁に公開されるようになるだろう。Web会議アプリケーションをインストールした全てのデバイスについて、アプリケーションを常に最新の状態に保つようにしよう。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
2
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
3
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
-
4
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
5
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
6
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
7
AI導入が失敗する“真犯人”は現場のマニュアル 7割が陥る「標準化」のわな
-
8
「IT運用・情報システム業務」に関するアンケート
-
9
被害額は過去最高額 それでも「サイバー犯罪者が捕まらない」3つの理由
-
10
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー