保険会社と大学の「Slack」導入事例【後編】
大学がテレワークやオンライン授業に「Slack」を活用 使い倒す工夫とは?
感染症拡大を受け、教職員のテレワークとオンライン授業の実施を余儀なくされたアリゾナ州立大学が「Slack」を導入した。どのように導入し、どう活用しているのか。
アリゾナ州立大学(ASU:Arizona State University)は、テレワークをする教員と職員、そして学生のオンライン授業のためにSlack Technologiesのビジネスチャットツール「Slack」を導入した。同校のIT部門でエンタープライズイニシアチブ担当エグゼクティブディレクターを務めるウォリック・ポンド氏は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大でテレワークとオンライン授業を実施する必要が生じたことから、Slackを大学校舎の延長にするための導入プロジェクトを始めた。
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Slackの導入のために、ASUは部署を横断した専門チームを編成した。この専門チームの協力により、同校は各種コミュニケーションツールで運用していた5000個以上の「ワークスペース」(組織単位の大規模グループ)をSlackに移行し、各クラスや教育課程のための新しいワークスペースを作成した。導入作業を完了した後は専門チームを解散させ、各エンドユーザーが必要なワークスペースと「チャンネル」(話題単位の小グループ)を自分で作成できるようにした。
改善が続くSlackの活用法
ASUのクリエイティブ&コミュニケーション担当エグゼクティブディレクターを務めるサマンサ・ベッカー氏はGoogleのワープロツール「Google Docs」(Googleドキュメント)を使い、Slackの長期活用計画を記載した編集可能なドキュメントを用意した。「私たちの計画はまだ乾いていない粘土のようなものだ」とベッカー氏は話す。新しい取り組みや新しいアプリケーションを導入するときはSlackの活用計画に変更を加え、ドキュメントに記載した内容を今も繰り返し見直しているという。
例えばASUには新入生が学生生活に慣れるのを支援する「サクセスコーチ」がいる。ところが新型コロナウイルス感染症の影響で、サクセスコーチは学生の声を聞くことができなくなってしまった。そこで同校はサクセスコーチが学生とやりとりするためのSlackチャンネルを作成し、1対1のコーチングもできるようにした。
その後はサクセスコーチ間で情報共有するためのチャンネルをサクセスコーチ自身が作成し、現在ではこうしたチャンネルがサクセスコーチのための情報検索データベースとして利用されている。「ツールは道具にすぎないが、効果的に使えば働き方と仕事の進め方を変えることができる」とポンド氏は語る。
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