サービスとしてのストレージ「STaaS」【前編】
「STaaS」(Storage as a Service)とは? 従量課金型のストレージサービス
「ストレージをサービスとして利用する」と聞くとクラウドサービスを連想しがちだ。だが「Storage as a Service」(STaaS)はオンプレミスのインフラでも利用できる。STaaSとは何か。どのようなメリットがあるのか。
ストレージの購入やリースにかかるコストは決して小さくない。ストレージの設計や設置、メンテナンス、拡張にかかる手間もストレージを利用するに当たっての負担として企業にのしかかっている。ストレージをサービスとして利用する「STaaS」(Storage as a Service)を使えば、コストと運用管理の負担を軽減できる可能性がある。
キャパシティープランニングと運用管理を簡略化
クラウドサービスとして始まったSTaaSは、オンプレミスのインフラでも運用できるようになるなど進化を続けている。これまでストレージの導入や運用において何らかの課題を抱えていたのであれば、STaaSを新たな選択肢として検討する価値がある。
企業は大容量のストレージを備える仮想マシン(VM)を使用することが日常的になっている。1つのVM当たり1TB以上のストレージを必要とするケースもある。ストレージには低遅延など高いパフォーマンスも期待される。運用開始の直前まで需要を正確に読めない状況では、ストレージの導入と運用管理は“悪夢”のような作業だと言っても過言ではない。
常時稼働しているVMの場合、1つのタスクが予備のストレージ容量を激減させることは珍しくない。この問題を解決するには、通常は設計のための時間と余分なリソースが必要だ。STaaSであれば、容量が不足する場合はベンダーに追加のリソースを要求するだけでよい。ディスクの追加にかかる時間などハードウェア面の問題を気にする必要はない。それがSTaaSのメリットの一つだ。
ハードウェア障害への対処、ファームウェアのアップグレード、コードの修正、補助的なハードウェアやソフトウェアの管理など、オンプレミスのストレージの運用管理は複雑で時間がかかる。ストレージを追加導入する場合は、高額な料金が発生することもある。STaaSはストレージの運用管理や容量追加に伴うコストから企業を解放してくれる。
STaaSのコストメリット
企業は概して設備投資よりも運用コストの確保を優先する。これはストレージについても同じだ。オンプレミスのストレージを導入する初期投資額は決して小さくなく、かなりの額になる場合もある。コストが高額になるほど社内の賛同を得るのは難しくなる。STaaSは月単位の従量課金制の支払いモデルを採用しているため、長期的に負債を背負う必要はない。ストレージに必要なコストを社内で用意してもらいやすくなるだろう。
従来、オンプレミスのストレージを導入する企業は、契約期間の満了まで特定ベンダーの保守サポートやコストモデルに縛られていた。STaaSであれば特定のベンダーに長期間縛られる心配はない。
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