「ハイパースケールクラウド」から学ぶ【第4回】
大規模クラウドに教わる「SDS」 なぜストレージコストは下がるのか?
データが爆発的に増えている中にあって、ストレージ設計の見直しは喫緊の課題だ。ユーザー企業が「拡張性」を重視する大規模クラウドから学べることは何か。
「ハイパースケールクラウド」(大規模データセンターで稼働する広範なクラウドサービス)から学べば、ユーザー企業もストレージを最適化できる。第3回「『故障』を軸にストレージ設計を考えるのは、なぜ有効なのか?」に続き、本稿は拡張性の追求とコモディティ製品の活用によるコスト削減にフォーカスする。
併せて読みたいお薦め記事
話題の「ハイパースケールクラウド」とは何か?
5.拡張性を重視する
ユーザー企業はこれまでも、増え続けるストレージ需要に応えるために奮闘してきた。データが急速に増加しているため、企業はストレージ設計の根本的な見直しを余儀なくされている。そうした中、ユーザー企業がハイパースケールクラウドの事業者から学べるのは、「拡張性」をキーワードにしたストレージの設計方法だ。設計段階から拡張性を取り入れれば、ストレージを止めることなく、必要に応じてリソースを簡単に追加できるようになる。
ソフトウェア定義ストレージ(SDS:Software Defined Storage)は、ボリューム(記憶領域の単位)やファイル、ノードの管理や設定などを担う「制御プレーン」を、ノードやストレージアレイなどの「データプレーン」から分離することで拡張性を高めている。これによって、企業はストレージを停止せずに容量を増やし、ストレージの運用を最適化できる。
ハイパースケールクラウドのストレージは、スケールアップ型の従来のSAN(ストレージエリアネットワーク)とは異なり、「スケールアウトして分散する」ことが特徴だ。遠隔監視や機械学習による予測を駆使し、容量追加のための条件を決定する。予備の容量を無駄にせず、かつ十分な容量を確保するためだ。
6.コモディティ製品でコスト削減
SDSはストレージの導入コストの低減に効果を発揮する。SDSを採用すれば、高価なハードウェアをコモディティ製品と交換することができる。SDSはデータを複数のノードに複製するので、1台のノードが故障してもシステム全体に影響が出ない可能性がある。ノードは代替可能なので、修理や交換もしやすい。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
2
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
3
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
4
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
-
5
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
6
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
7
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
8
被害額は過去最高額 それでも「サイバー犯罪者が捕まらない」3つの理由
-
9
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
10
「IT運用・情報システム業務」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー