優秀なエンジニアが知っているCEO、COO、CIO、CFOの“頭の中”:優れた「フリーランスエンジニア」になるには【中編】
フリーランスエンジニアが、顧客の求めているものを正しく理解し、期待に応えるためには、何をすればよいのか。より良いコミュニケーションを実現する上で知っておくべきヒントを紹介する。
「技術を扱う人が直面する課題は、複雑な技術的概念を一般人に伝えるスキルを身に付けることだ」と、コンサルティング企業CDM Consulting Groupのプレジデント兼オーナーであるチャーリー・モリス氏は語る。フリーランスエンジニアはこのスキルをマスターし、経営幹部(CxO)を含む顧客と効果的にコミュニケーションを取る必要がある。
フリーランスエンジニアにとって重要なことは、自分が話す相手を知り、相手が何に耳を傾けるかを知ることだとモリス氏は説明する。「相手を理解し、少なくとも“4種類の言葉”で話せることが求められる」(同氏)
モリス氏は、CxOと話すときに知っておくとよいポイントを次のように説明する。
エンジニアが覚えておくべき“経営陣の頭の中”
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- CIO(最高情報責任者)とCTO(最高技術責任者)は、ソフトウェアが全体的な技術戦略とどう整合するかを把握したがる
- CFO(最高財務責任者)は、ソフトウェアが売上高や利益にどう影響するかに注目する
優れたコミュニケーションスキルは、顧客の期待に応える上で重要だ。モリス氏は、フリーランスエンジニアと契約する中堅・中小企業のオーナーに助言する立場にある。こうしたオーナーは一般的に、ソフトウェア開発のことをほとんど知らなかったり、プロジェクトの初期段階でフリーランスエンジニアに質問すべき事項を知らなかったりする。その場合フリーランスエンジニアは、業務前に顧客を教育する責任を負う羽目に陥る。
「最悪なのは、間違った期待を持たせてしまうことだ」とモリス氏は強調する。ソフトウェアをよく知らない顧客が、ある事柄を期待して、開発者がその期待に応えずに放置すると、トラブルが発生しやすい。
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