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「Web会議ツール」と「動画ストリーミングサービス」の“決定的な違い”とは?「遠隔会議」「動画ストリーミング配信」を比較【後編】

「遠隔会議」と「動画のストリーミング配信」は互いに似た機能を備えて進化している。技術的には類似性があっても、両者の「体験」は異なる。両者を使い分けるポイントは。

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 「何百人もの参加者を受け入れられる遠隔会議製品/サービス」がある一方で、「視聴者が動画や音声を共有できる動画ストリーミング製品/サービス」がある。両者は全く同じものになったと言えるのだろうか。答えはイエスでもあり、ノーでもある。

遠隔会議と動画ストリーミング配信を区別する「体験」の違い

 遠隔会議と動画ストリーミングの違いは、それぞれが実現を目指している体験にある。言い換えると、エンドユーザーが普通の会議に出席している感覚で他の参加者とコミュニケーションができるようにするのか、あるいは大きな舞台の上で発表している感覚が得られるようにするのかという違いだ。

 ニーズに応じて選択する余地が生まれ、企業が遠隔会議と動画ストリーミング配信のどちらでも任意に選べるようになったのは素晴らしいことだ。当然ながら参加者が3人だけの会議であれば、Web会議ツールなどの遠隔会議製品/サービスを使うと考えられる。会議の参加者が5万人いる場合は、事実上、動画ストリーミング配信製品/サービスを選ぶことになる。500人を招いて、動画を介して双方向のディスカッションをしたいとしたらどうだろうか。その場合は一般的には、500人が参加できるWeb会議ツールか、双方向のやりとりができる動画ストリーミングサービスのどちらかを選ぶことになる。

 とはいえ遠隔会議か、動画ストリーミング配信かという論議においては、次のように明確な区別ができる。限られた参加者を相手に司会者として会議を主催したいのであれば、Web会議ツールが適している。不特定多数の視聴者の前でプレゼンターとして発表をしたい場合は、動画ストリーミング配信が最善の選択肢になる。

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