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“コーディングができるだけのソフトウェア開発者”はもう要らないソフトウェア開発者「勝ち残りスキル」の新常識【前編】

企業がソフトウェア開発者の採用を推し進める中、ソフトウェア開発者が採用を勝ち取るには、ただ「コーディングができる」だけでは足りないと考える向きがある。ソフトウェア開発者が身に付けるべきスキルとは。

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人事 | プログラマー | スキル


 ソフトウェア開発者の雇用市場は、売り手市場が続くとの予想がある。とはいえ競争の激しい今日の市場で採用を勝ち取るには、優れたコーディングスキル以上の何かが必要だ。

“コーディングだけの人”はもう不要 ソフトウェア開発者の新条件

 技術系人材の雇用支援企業Interviewstreet(HackerRankの名称で事業展開)は2022年3月、6000万ドルを調達する意向を発表した。この資金は、同社が事業発展段階に当たる「シリーズD」の投資ラウンド(投資段階)で調達したものだ。同社はこの資金を利用して、コーディングスキルの評価以外に目を向け、多様なスキルを求める雇用主の期待に応えることに力を入れる。

 HackerRankは2012年設立の企業だ。経済誌『Fortune』が発行する企業の売上高ランキング「Fortune 100」に名を連ねる企業の約25%を顧客に持つ。同社はブロックチェーン、暗号資産(仮想通貨)、機械学習などの新興分野の技術スキルを審査することを計画している。

 ソフトウェア開発以外の分野についても、ソフトウェアやハードウェアの設計、品質保証などのスキルを審査する計画もある。HackerRankはこの計画の目的を「開発チームの中で、ますます価値が高まっているスキルをより適切に評価するためだ」と説明する。

「ソフトスキル」として重視されるのは?

 企業は技術スキルを求めるだけでなく、組織の管理、スケジュールの管理、チーム内で効果的に働く能力といったソフトスキルも重視するようになっている。高いスキルを備えたソフトウェア開発者を見極めようというHackerRankの計画は、企業のニーズに沿う。

 「われわれは厳格な面接プロセスでソフトスキルを審査している」と、技術系人材企業Toptalで人材運用担当シニアバイスプレジデントを務めるクリスティー・シューマン氏は話す。同社はフリーランスのソフトウェア開発者の仲介を専門とする。

 シューマン氏によると、Toptalは主にプログラミングスキル、コミュニケーションスキル、プロフェッショナル意識、問題解決能力を見極めている。あらゆる規模の企業にとって、これらのスキルの見極めが重要だというのが同氏の考えだ。「才能を備えるだけでなく、開発チームに溶け込み、プロジェクトの成功に不可欠な役割を果たせる一流の人材を、企業は求めている」(同氏)

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