「Windows 11」は優秀なOSなのか? セキュリティと業務効率で問う:ビジネス向け「Windows 11」の“いろは”【第2回】
PCのOSは、エンドユーザーの業務に大きな影響を与える要素だ。IT管理者は、「Windows 11」が業務効率にどう影響するのかだけではなく、セキュリティにどう影響するのかも含めて検討する必要がある。
MicrosoftのOS「Windows 11」は、「Windows 10」と比べるとデスクトップの見た目が変わる点が目立つ。だが企業がOSの入れ替えを考える場合は、セキュリティや業務効率にどう影響するのかを含めて検討することが重要だ。その点を含めて、Windows 11の法人向けエディションを使うメリットを考えてみよう。
「Windows 11が優秀なのかどうか」を問う業務効率とセキュリティ問題
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連載:ビジネス向け「Windows 11」の“いろは”
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Windows 11が標準搭載するチャットツールは「Skype」ではなく「Microsoft Teams」になった。エンドユーザーは、タスクバーからシングルクリックでMicrosoft Teamsを立ち上げ、チャットやビデオ通話を開始できる。
エンドユーザーはWindows 11を使うとコーディングの経験がなくても時間のかかる反復作業を自動化できる。Windows 11は業務自動化ツール「Power Automate」を標準搭載しているためだ。
法人向けエディションである「Windows 11 Enterprise」は、より高度なセキュリティ機能として以下を提供する。
- Microsoft Defender ファイアウォール:標準搭載するファイアウォール機能
- Windows Defender Exploit Guard:ソフトウェアの脆弱(ぜいじゃく)性を悪用するエクスプロイトからの保護機能
- Windows Information Protection:データ漏えいの抑止機能
- Windows Hello for Business:多要素認証機能
この他にも、Windows 11 EnterpriseはVPN(仮想プライベートネットワーク)を使用せずに社内LANに接続できるリモートアクセス機能「DirectAccess」を提供する。
標準搭載するアプリケーション以外にも、Windowsはアプリケーションストア「Microsoft Store」からさまざまなアプリケーションをインストールして使うことができる。Windows 11で新しくなったのは、モバイルデバイス用のOS「Android」のアプリケーションも使えるようになった点だ。Windows 11の新機能「Android用Windowsサブシステム」を使用すると、アプリケーションストア「Amazon Appstore」で入手できるAndroid用アプリケーションを、Windows 11搭載のPCで実行できる。
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