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「リレーショナルデータベース」(RDBMS)の基本的な仕組みを「行」と「列」で理解する「行」と「列」の違いをあらためて考える【後編】

「行」と「列」を使ってデータを管理する仕組みに「リレーショナルデータベースシステム」(RDBMS)がある。行と列に着目して、その仕組みを解説する。

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RDBMS | データ


 コンピュータサイエンスにおける「行」と「列」の主要な活用例は、「リレーショナルデータベースシステム」(RDBMS)だ。RDBMSは、行と列の概念に基づいた仕組みを持つ。

 RDBMSにおける行と列の組み合わせを

  • テーブル

と呼ぶ。テーブルの行(レコード)は、1組のデータ(フィールド)を保有する。例えば「人」のデータを格納するテーブルの各レコードは、「姓」「名」「生年月日」「メールアドレス」といったフィールドを持つ。このテーブルから姓の情報を出力するようRDBMSに問い合わせると、RDBMSは結果として姓の列を表示する。

行と列以外の選択肢

 「MySQL」「PostgreSQL」「IBM Db2」「Oracle Database」といったRDBMSは、列単位でのデータ参照に適した構造を取っている。各レコードが保有する一意の値「主キー」(プライマリーキー)を使ってレコードにアクセスし、そこから目的のフィールドを取得する形だ。

 RDBMSは、ソーシャルメディアが生成する人と人のつながりのデータなど、一部のデータを大量に処理するには非効率的であることが分かってきた。このためリレーショナルデータベース以外のデータベースを扱える「NoSQLデータベース」が登場し、一般的になってきた。「MongoDB」「Apache Cassandra」「Apache HBase」「Redis」といったシステムがその例だ。


 行と列の概念は、数学、データ解析、化学、コンピュータサイエンスなど、さまざまな分野で盛んに使われている。私たちの日常生活にも浸透している、誰にとっても平等な概念だ。

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