Microsoft 365のプロを認める認定試験「MS-100」「MS-101」とは? 合格するには:挑戦すべきMicrosoftクラウド認定試験4選【第3回】
Microsoftはオフィススイート「Microsoft 365」のスキルを証明するための認定試験「MS-100」「MS-101」を提供している。これらの認定試験の試験範囲と、取得可能な認定資格とは。
Microsoftは、同社のクラウドサービスに関するスキルをIT担当者が証明できるようにするために、複数の認定資格および認定試験を用意している。認定資格は認定試験に合格することで取得でき、複数の認定試験への合格を要件とする認定資格もある。認定試験の中から、同社のサブスクリプション形式のオフィススイート「Microsoft 365」のスキルを問う「MS-100: Microsoft 365 Identity and Services」(MS-100)と「MS-101: Microsoft 365 Mobility and Security」(MS-101)を取り上げる。
MS-100: Microsoft 365 Identity and Services
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連載:挑戦すべきMicrosoftクラウド認定試験4選
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MS-100は、主にMicrosoft 365のユーザーIDやセキュリティ、コンプライアンスの管理作業に重点を置く。Microsoftによると、MS-100に合格するには
- DNS(Domain Name System)
- DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
- コマンドラインインタフェース「PowerShell」
- ID・アクセス管理システム「Active Directory」
といった、基本的な企業ネットワーク技術の基礎知識が必要だ。
主にMS-100では、以下のスキルを問う。
- Microsoft 365サービスの設計と実装
- ユーザーIDとロール(役割)の管理
- アクセスと認証の管理
- オフィスアプリケーション群の利用計画
MS-100は、Microsoft 365管理者の認定資格「Microsoft 365 Certified: Enterprise Administrator Expert」を取得するために、合格が必要な認定試験の1つだ。
MS-101: Microsoft 365 Mobility and Security
Microsoft 365サービスの導入や管理、移行を試験範囲とする認定試験が、MS-101だ。MS-100と同様、ID管理とセキュリティ、コンプライアンスに重点を置く。Microsoftは受験者に対し、サーバ管理や企業ネットワーク技術の基礎知識などを習得することを期待している。
主にMS-101は、以下のスキルを問う。
- モバイルデバイス管理手法
- Microsoft 365のセキュリティ機能
- Microsoft 365のガバナンスとコンプライアンス
MS-100と同様、MS-101はMicrosoft 365 Certified: Enterprise Administrator Expertを取得するために、合格が必要な認定試験の1つだ。Microsoft 365 Certified: Enterprise Administrator Expertを取得するには、さらに以下のいずれかの認定資格の取得が必要になる。
- Microsoft 365 Certified: Modern Desktop Administrator Associate
- Microsoft 365 Certified: Security Administrator Associate
- Microsoft 365 Certified: Messaging Administrator Associate
- Microsoft 365 Certified: Teams Administrator Associate
- Microsoft Certified: Identity and Access Administrator Associate
前提条件となるこれらの認定資格のいずれかを取得してから、MS-100とMS-101の試験に合格する必要がある。
次回はMicrosoft認定資格に合格するための勉強方法を説明する。
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