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「バックアップ」「スナップショット」の賢い使い方 RPO短縮のこつは?データ保護のベストプラクティス【後編】

より短いRPO(目標復旧時点)を実現するには、バックアップとスナップショットをどう使い分ければいいのか。バックアップとスナップショットの違いを踏まえて、ベストプラクティスを紹介する。

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 「バックアップ」と「スナップショット」は、企業におけるデータ保護の基本だ。より短いRPO(目標復旧時点)を実現するには、バックアップとスナップショットをどう使い分ければいいのか。データ保護のベストプラクティスを紹介する。

「バックアップ」と「スナップショット」の“使い分け方”とは

 バックアップはスナップショットと比較すると、より短いRPOの実現が困難である可能性が高い。RPOとは、例えば障害発生時、過去のどの時点までのデータを復旧させるかの目標値を指す。

 スナップショットは、ファイルやストレージのある時点の状態を記録したものだ。スナップショット自体はコピーではないが、スナップショットからコピーを作成することができる。個々のスナップショットは容量を取らないが、積み重なって総容量が大きくなるとリストア(復元)の際にオーバーヘッド(余分な処理による負荷)をもたらすので、スナップショットの保持量は制限することを推奨する。

 データ保護のベストプラクティスの一つは、直近のフルバックアップ(対象の全データのコピー)実行時点より過去のスナップショットは保持しないことだ。スナップショットはバックアップよりも容量を節約できるため、より高頻度で取得しやすい。そのためスナップショットを活用することで、より短いRPOを実現できる可能性が高まる。

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