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サイバー犯罪者“大量生産”時代にシステムを守り切る「5つのポイント」とは?マルウェア低価格化で高まる脅威【第4回】

攻撃者が生まれやすい状況が整う中、企業には自社のシステムを守るために、どのようなセキュリティ対策を施せばよいのか。被害のリスクを減らす5つのポイントを知り、攻撃に対抗しよう。

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 ダークWeb(通常の手段ではアクセスできないWebサイト群)では、脆弱(ぜいじゃく)性を突く攻撃プログラム(エクスプロイト)やマルウェアといった攻撃ツールが低価格で取引されている。新たな攻撃者が生まれやすくなる中、企業はどうすれば自社システムを守り続けることができるのか。あらゆる企業で実施しやすい、基本的だが効果的なセキュリティ対策のポイントを紹介する。

攻撃者が押し寄せてもシステムを守り抜く「5つのポイント」

 ビジネス化が進む攻撃に企業が対抗するには、下記の5つのポイントが有効だ。

  • セキュリティの基本的な知識を習得する
  • 多要素認証(MFA)ツールを導入する
  • パッチ(ソフトウェア修正版)適用をしっかり管理する
  • 従業員や外部取引先によるセキュリティのリスクを減らす
  • 脅威の分析技術を使い、攻撃を未然に防ぐ

 HPでパーソナルシステムセキュリティのグローバル責任者を務めるイアン・プラット氏は、「サイバー犯罪の拡大に対抗するために、エンドユーザーはもっと努力する必要がある」と語る。大半の攻撃は、不正リンクへのアクセスや感染ファイルの開封といった、マウスクリックをきっかけに始まる。そのため企業は「エンドユーザーに、セキュリティのリスクを強く意識してもらうことが重要だ」とプラット氏は言う。エンドユーザーには、常にリンクをクリックしてよいのかどうかを考えるとともに、間違ってクリックしてしまった場合には影響を軽減するためのノウハウを身に付けてもらうとよいという。

 プラット氏によれば、攻撃による被害を防ぐために、企業は一般的な攻撃ルートをできるだけ多く遮断する必要がある。例えば攻撃者は公開されたパッチを調査し、パッチ対象の脆弱性を狙うことで攻撃を仕掛けることがある。そのため企業はパッチ管理を強化し、公開後にすぐに適用することが大切だとプラット氏は指摘する。

 企業はメールやWebサイトで拡散される脅威については、封じ込めや隔離といった手法によって脅威を無力化できるとプラット氏は述べる。「そうすれば仮にパッチが適用されていなくてもリスクを減らせる」(同氏)

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