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CMSクラウド移行で“社内の大反発”を招かない「5つのステップ」とは?:「CMS」クラウドサービス移行の成功術【第4回】
「CMS」(コンテンツ管理システム)のクラウドサービス移行を成功させるためには、技術面の課題を解決するだけでは十分ではない。移行に失敗しないための手順を紹介する。
企業はテレワーク定着の手段として、システムのクラウドサービス移行を進めている。「CMS」(コンテンツ管理システム)もその例外ではない。CMSのクラウドサービス移行は、移行時の課題を認識した上で、ステップを踏んで計画的に取り組むとよい。その際に忘れてはいけないのは、移行に伴う「人」への影響だ。
CMSクラウド移行に失敗しないための「5大ステップ」とは
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連載:「CMS」クラウドサービス移行の成功術
- 第1回:クラウドCMSを選ぶならこれだけは外せない「必要最低限」の機能とは?
- 第2回:CMSクラウド移行で軽視できない“コストよりも重い課題”とは?
- 第3回:CMSクラウド移行を決めたら真っ先に考えたい「4つの検討事項」とは?
クラウド移行を成功させるには
CMSのクラウドサービス移行を成功させるために、企業は下記のステップを踏む必要がある。
- 移行チームを作る
- CMSのクラウドサービス移行を担当するチームを結成し、プロジェクトマネジャー、アーキテクト、開発者、「DevOps」(アプリケーションの開発と運用のプロセスを融合する手法)エンジニア、情報セキュリティ専門家といった具合に、役割分担を決める。
- 変化の“さじ加減”を大切にする
- 「業務の全てを変えたい」あるいは「何も変えたくない」という衝動に駆られないようにすることが重要だ。CMSのクラウドサービス移行によって業務を変更し過ぎると、従業員から反発されるリスクがある。一方で変更がわずかだと、無意味な「技術採用」に終わり、本格的な業務改善にはつながりにくい。
- 移行は小さなステップで進める
- CMSのクラウドサービス移行を少しずつ進め、従業員の受け入れ態勢を改善する。どの業務の変更がうまくいったか、あるいはうまくいかなかったかを見極めることも心掛けよう。
- 従業員への影響を最小限に抑える
- 業務の急激な変更は避けるべきだ。従業員が違和感を覚えないようにCMSのクラウドサービス移行を進めることができれば、移行が成功したと言える。
- 経験を積んで拡大させる
- CMSのクラウドサービス移行の担当チームが経験を積むにつれて、プロジェクト規模を拡大させ、小さな失敗から学びながら移行を完了させる。
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