COBOLをやめる“大変だけど最善の方法”とは?:COBOLのモダナイゼーションテクニック【第2回】
レガシーなCOBOLプログラムをモダナイゼーションする方法は幾つか存在する。そのうち専門家が「手間が掛かるが最善だ」と評する方法とは何か。その評価の根拠とは。
企業において、プログラミング言語「COBOL」で記述したレガシープログラムのモダナイゼーション(最新化)が急務になっている。幾つかあるモダナイゼーション手法のうち、専門家が推奨する手法の良い点と悪い点を紹介しよう。
COBOLをきれいにやめるには“覚悟”が必要
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COBOLプログラムからの脱却
「最良の選択肢の一つは、COBOLプログラムを最新のプログラミング言語で書き直すことだ」。マーケティング支援ベンダーHubSpotのデベロッパーリレーション担当シニアマネジャー、クリス・ライリー氏はそう話す。
レガシープログラムの書き直しは、プログラムの用途を変える必要がある場合や、代替できる製品がない場合に選択肢になりやすい。「プログラムの書き直しは『技術的負債』の発生を防ぎ、最新技術の恩恵をフルに活用できる」とライリー氏は説明する。技術的負債とは、開発速度を優先させることで生じるプログラムの不備を指す。
「COBOLプログラムを一から書き直す作業には手間が掛かる」ともライリー氏は言う。プログラムの完全な書き直しには、数カ月から数年にわたる開発期間を要することは珍しくない。
書き直し作業では通常、COBOLを他のプログラミング言語に翻訳する必要がある。COBOLエンジニア不足のため、そうした翻訳作業が困難になる可能性がある。
第3回は、自動化ツールを活用したCOBOLプログラムのモダナイゼーション手法を紹介する。
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