Acquiaが「ヘッドレスCMS」の開発者向け新ツールを発表:TechTarget発 世界のITニュース
開発者中心のCMSで知られるAcquia。さまざまな表示先にコンテンツを展開させる開発者の負担を軽減するため、新しいツールを提供する。
CMS(コンテンツ管理システム)ベンダーのAcquiaは2022年10月26日(米国時間)、開発者向けのツール「Acquia CMS Headless Starter Kit」を発表した。これは同社のオープンソースのヘッドレスCMS(Webサイトのユーザー側に表示されるフロントエンドの機能を持たないCMS)である「Drupal」のユーザーと、Acquiaが提供するDrupal商用版のユーザーの両者が使用できる。
Acquia CMS Headless Starter Kitの狙い
併せて読みたいお薦め記事
CMSの導入と課題
- クラウドCMSを選ぶならこれだけは外せない「必要最低限」の機能とは?
- コロナ禍のEC課題を“爆速”で解決 「ヘッドレス」だから成功した2社の事例
- D2Cの時代にECサイト構築が「ヘッドレス」であるべき理由
Acquia CMS Headless Starter Kitは、ヘッドレスCMSをセットアップするためのウィザードや、フロントエンドでAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を介してヘッドレスCMSのコンテンツを取得し、表示させる機能などを備えている。他にも、Acquia CMS Headless Starter Kitは
- フロントエンドのプレビューツール
- 開発者向けのダッシュボード
- データモデリングツール
などの機能を提供する。
Drupalの認定エキスパートでAcquiaのプロダクトマネジメント担当ディレクターのマイク・マディソン氏は、「ヘッドレスCMSはAcquia製品やDrupalのユーザーコミュニティーにおける、劇的な発想の転換をもたらした」と述べる。2012年、Drupalの開発者とユーザーは、Drupalの機能を拡大し、フロントエンドにより多くのコンテンツを表示するために必要なモジュールの開発について議論していた。2022年現在の取り組みにおいては、Drupalでは管理しないフロントエンドにコンテンツを表示できるようにすることが主な目的となっており、マディソン氏は「これはDrupalの方針がほぼ180度変わったことを意味する」と言う。
TechTarget発 世界のITニュース
新製品・新サービスや調査結果、セキュリティインシデントなど、米国TechTargetが発信する世界のITニュースをタイムリーにお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.