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SAP HANAのバックアップに使える「Backint」とは? なぜ有効なのかSAP HANAバックアップ入門【後編】

「SAP HANA」のデータをバックアップするために、サードパーティー製ツールを使いたい――。こうしたニーズに応えるために、SAPが提供しているのが「Backint」だ。どのようなものなのか。メリットは。

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SAP | SAP HANA | バックアップ


 SAPのインメモリデータベース「SAP HANA」のデータをバックアップするには、どうすればよいのか。一つの選択肢が、SAPが提供しているデータベースインタフェース「Backint」の利用だ。その利点とは。

Backintとは? “お手持ちツール”でSAP HANAバックアップを簡単に

 Backintは、SAP HANAのバックアップにサードパーティー製ツールを使うためのデータベースインタフェースだ。中編「SAP HANAバックアップ手法「ファイルベース」「スナップショット」の違いとは?」で取り上げた「ファイルベースバックアップ」と同様、Backintはデータの破損を防ぐ整合性チェックをブロック(固定サイズのデータの塊)レベルで実行。データ全体ではなく、使用中のデータのみをバックアップする。

 企業はBackintを利用すれば、既存のバックアップツールを用いてSAP HANAバックアップができる。Backintは、バックアップするデータの暗号化や重複排除といった機能を備える。

 Amazon Web Services(AWS)の同名クラウドサービス群のユーザー企業は、AWSが提供するSAP HANA用のバックアップツール「AWS Backint Agent」を使うことができる。AWS Backint Agentは、標準GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)の利用を含め、複数の方法でデータ復元が図れる。


 SAP HANAには複数のバックアップ方法がある。どれが一番良いのかは一概には言えないので、企業は自社システムの特性をよく考えた上で、最適な方法を慎重に選ぶことが大切だ。

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