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プログラミング言語Goの「GODEBUG」強化で“古いプログラムが動かない”解消か:Googleが考える「Go」の未来【第3回】
Googleはプログラミング言語「Go」を精力的に改良し続けている。対象の一つがデバッグに使う「GODEBUG」だ。その意図と、考えられる効果とは。
2022年11月にGoogleが開催したオンラインイベント「Go Day 2022」では、同社が開発するプログラミング言語「Go」の改善計画が明らかになった。Go開発チームが言及した3つの計画のうち、3つ目を紹介する。
3.“古いGoプログラムが動かない”を解消する「GODEBUG」強化
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Goで利用できる環境変数(OS内でデータを共有するための変数)として、デバッグ(エラー修正)用の変数を制御する「GODEBUG」がある。Googleの著名エンジニアであるラス・コックス氏によると、同社はこのGODEBUGの改良を計画している。具体的には、既存のGoプログラムをクラッシュさせる可能性のある変更をGoに加えた場合、GODEBUGでその変更を無効にできるようにする。
ITサービスコンサルティングベンダーCodenotaryのバルトロミエ・シュビエッキ氏は、こうしたGODEBUGの改良を「大変気に入っている」と話す。過去のバージョンのGoで開発したプログラムが、新しいバージョンのGoで確実に動くことは「今日書いたソースコードを将来的に大きくリファクタリング(プログラムの動作を変えずに内部構造を整理)しなくてよいという安心感がある」とシュビエッキ氏は指摘する。
第4回は、他の改良計画を紹介する。
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