使えば使うほどメモリを食う? 「Webブラウザ」の不思議:Webブラウザ「メモリ使い過ぎ」防止法【第4回】
Webブラウザは使用期間が長くなると、メモリ使用量が増える場合がある。このことを簡単な“実証実験”で示す。その結果は何を意味するのか。
Webブラウザによるメモリ使用量を把握したり、抑制したりするに当たり、さまざまな注意点がある。その一つは、同じWebブラウザでもメモリ使用量が変化することだ。どういうことなのか。
「YouTubeを開いては閉じる」が示したWebブラウザメモリ使用量の変化
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連載:Webブラウザ「メモリ使い過ぎ」防止法
- 第1回:Webブラウザがメモリを食い過ぎる理由はこれだ
- 第2回:Webブラウザのメモリ使用量を「PowerShell」で測定する簡単な方法
- 第3回:「Chrome」「Edge」「Firefox」のメモリ使用量はどれだけ違う? 測定してみた
RAMの基礎知識を身につけるには
企業がWebブラウザの使用に当たって忘れてはいけないのは、Webブラウザを閉じたときに、メモリが解放されるとは限らないということだ。第3回「「Chrome」「Edge」「Firefox」のメモリ使用量はどれだけ違う? 測定してみた」で紹介したテストでは、MicrosoftのWebブラウザ「Microsoft Edge」を閉じた直後、関係する5つの処理がPCでまだ実行されていることが確認できた。
Webブラウザのメモリ使用量は時間とともに変化する可能性があることにも留意すべきだ。今回のテストは、Webブラウザをインストールした直後に実施した。Webブラウザは使用期間が長くなればなるほど、メモリ使用量が増える場合がある。
この点を実証するために、Microsoft Edgeで動画投稿サイト「YouTube」のタブを開いて確認した。メモリ使用量を計測し、Webブラウザを閉じる。その後、再度Webブラウザを起動し、YouTubeを開いては閉じる――といった手順を数回繰り返す方法だ。この工程の度にメモリ使用量を測定すると、最初のメモリ測定値に対して2回目以降の測定値は明らかに増加していた。
Webブラウザのメモリ使用量はさまざまな要因によって大きく変化する。そのため、企業は個々の測定値を、Webブラウザの状態を把握する上での「絶対の値」と見なすべきではない。
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