検索
特集/連載

“Windows 11が使える喜び”に水を差した「SSD遅過ぎ」問題とは何だったのか知っておくべき「Windows 11」アップグレードの問題点【第5回】

大変な思いをして「Windows 11」へのアップグレードを済ませた後、新たな問題が発生することがある。こうした問題の原因になり得るのが、Windows 11そのものの不具合だ。これまでにあった主な不具合を整理しよう。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 MicrosoftのクライアントOS「Windows 10」から「Windows 11」へのアップグレードを済ませたIT担当者は、しばしばWindows 11がWindows 10と同じように動作しない問題に直面することがある。その原因が、Windows 11そのものの不具合であることは珍しくない。これまでに、どのような不具合があったのか。

Windows 11“SSD遅過ぎ”問題とは何だったのか

 Windows 11には、SSDやHDDといったストレージのデータ書き込み速度の低下を招く不具合が存在した。Windows 11のファイルシステムである「NTFS」に備わる「USN(更新シーケンス番号)ジャーナル」が有効の場合に、書き込み速度が低下する恐れがあった。USNジャーナルは、ファイルやフォルダに対する変更履歴を記録する機能だ。

 USNジャーナルが有効の場合、Windows 11ではストレージの書き込み操作のたびに不要な処理が発生していたという。一部のエンドユーザーからは、書き込み速度がほぼ半分に低下したとの声があった。

 Windows 11の公開当初には、ファイル管理ツール「エクスプローラー」にメモリリークの不具合が見つかっていた。メモリリークとは、プログラムが一度確保したメモリ領域を解放せず、使用可能なメモリ容量が減り続けることだ。メモリリークの不具合により、Windows 11ではエクスプローラーを開いている間、OSやアプリケーションの動作速度が低下する可能性があった。

 一部のエンドユーザーからは、Windows 11のエクスプローラーの設定項目をクリックした後に、動作に遅延が発生するとの報告があった。ファイルやフォルダのアイコンを右クリックしたときに、画面がちらつくという声も上がっていた。

 Microsoftはこれらの不具合を修正済みだ。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る