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ShellやMicrosoftが賛同する「オープンソース」を使った脱炭素化とは?業界横断で取り組む脱炭素化【前編】

OSSで世界の脱炭素化を進める非営利団体LF Energyにエネルギー関連企業Shellが協力することを決めた。LF Energyとはどのような組織で、Shellと共に何をするのか。

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 エネルギー関連事業を手掛けるShellが、二酸化炭素(CO2)をはじめとする温室効果ガスの排出を抑える取り組みである脱炭素化に向けて、非営利団体Linux Foundation Energy(以下、LF Energy)に協力する。LF Energyは、オープンソースソフトウェア(OSS)の商業的な普及促進を目指すLinux Foundationの関連組織で、発電および送電分野におけるOSSの活用を活動の目的としている。脱炭素化の焦点はどこにあるのか。

ShellやMicrosoftも乗り出した脱炭素化

 Shellは2022年10月、LF Energyの最上位会員である「Strategic Member」(戦略会員)となった。同じタイミングで、もともと「General Member」(一般会員)だったMicrosoftも戦略会員となった。

 新たに戦略会員となったShellとMicrosoftに対して、LF Energyは同組織の活動を支えるための資金をはじめとしたリソースの提供を期待している。LF Energyの活動とは、電気・ガス・水道などのサービスを提供するライフライン事業者、送電事業者、電気自動車メーカーと共に再生可能エネルギーへの転換を支援する技術を開発することだ。

 LF Energyは世界の発電および送電分野を刷新するために、2018年に設立された。同じ目的を持った組織とコミュニティーを形成し、仮想化ソフトウェアとOSS使用を通じて、化石燃料に依存する状況からの脱却や、再生可能エネルギーの利用を推進する。


 後編は、LF Energyが脱炭素化においてどのような取り組みを重視しているのかを紹介する。

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