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GitHubのCEOが“東京やシンガポールの開発者”と面会した目的は?GitHubのCEOが語る未来【第2回】

トーマス・ドームケ氏はGitHub社のCEOとして、アジア太平洋地域に訪問した。ドームケ氏が開発者と直接触れ合う中で、何を感じたのか。2つの観点から紹介する。

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 GitHub社(2018年にMicrosoftが買収)のCEO、トーマス・ドームケ氏は、アジア太平洋地域(APAC)の主要市場の訪問を通じて、さまざまな人やコミュニティーと交流をした。同氏がAPACを訪問した意義と、訪問によって成し遂げたいこととは何か。3つの視点のうち、2つ目と3つ目を取り上げる。

「生の声」を聞くことで見えたもの

ドームケ氏 APACでたくさんの顧客とミーティングをした。ある顧客とは、アプリケーション開発分野の現状と未来について議論した。当社はソフトウェアの開発方法やプロセスをとてもオープンにしている。たとえGitHub自体がオープンソースではなくても、当社はオープンソースプロジェクトのように行動し、自社のロードマップやアプリケーション開発における課題への取り組み方を明らかにする。

 私がAPACを訪問した2つ目の視点を簡単にまとめると、開発者コミュニティーの重視だ。東京やシンガポール、シドニーで開催したGitHubコミュニティー向けのイベントでは、開発者の話を聞いた。それを通じて、最近のアプリケーション開発の状況、今後起こり得ること、開発における課題に対する理解を深めることができた。

 3つ目のポイントは、APACにいる当社従業員とのミーティングだ。APACの責任者はシドニーにいるが、東京にもオフィスがあり、シンガポールにも数人の従業員がいる。Microsoftの一員として、この地域で活動するチームと接し、ビジネスチャンスや今後の計画に関する話ができた。

 CEOと直接会うことは、顧客や開発者コミュニティーと同様に、従業員にとっても重要だ。それを通じて、従業員は「GitHub Copilot」や「GitHub Codespaces」といったプロジェクトにCEOがどれだけ情熱を注いでいるかを知ることができる。従業員がこの経験を持ち帰って、顧客とのミーティングに生かすことを望む。


 第3回は、開発における協業の妨げについて、ドームケ氏の考えを取り上げる。

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