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「ChatGPT」と「GPT」を利用料金で比較 具体的な金額とは?「ChatGPT」と「GPT」の違い【第6回】

OpenAIの「ChatGPT」には無料版の他に有料版もある。ChatGPTの“頭脳”に当たる「GPT」の種類はさまざまであり、料金設定は複雑だ。いくらで何を使えるのか。具体的な利用料金を確認しよう。

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 人工知能(AI)技術ベンダーOpenAIは、AIチャットbot「ChatGPT」の主要機能を無償で提供する一方、有償版も提供している。ChatGPTの中核要素でもあるLLM(大規模言語モデル)の「GPT」(Generative Pre-trained Transformer)にはさまざまな種類があり、それらを利用するための料金もさまざまだ。同社の有償サービスについて、具体的な利用料金を確認しよう。

かなり複雑な「GPT」の料金

 ChatGPTには無償版と、エンドユーザー1人当たり月額20米ドルの有償版「ChatGPT Plus」がある。ChatGPT PlusはLLMとして「GPT-4」を採用し、無償版と比べて自然言語処理のレベルを高めている。ただし教師データの新しさに関しては、無償版と変わりはない。原稿執筆時点では、無償版のChatGPTが備えるGPTのバージョンは「gpt-3.5-turbo」だ。

 OpenAIは、GPTを利用するためのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を提供している。対話型LLMのAPIでは、プロンプト(情報生成のための質問や指示)と情報生成の両方に課金する。

 gpt-3.5-turboのAPIを使う場合は、プロンプトに1000トークン(英語の場合、約750ワード相当)当たり0.0015ドルから、情報生成に1000トークン当たり0.002ドルからの利用料金が発生する。GPT-4では、プロンプトは1000トークン当たり0.03ドルから、情報生成は1000トークン当たり0.06ドルからだ。

 OpenAIはユーザー企業がLLMを独自にトレーニングする「ファインチューニング」(Fine-tuning)を可能にしている。ファインチューニング料金は、1000トークン当たり0.0004ドルから。ファインチューニングしたLLMの利用には、1000トークン当たり0.0016ドルからの料金が掛かる。


 次回は、ChatGPTをはじめとする「ジェネレーティブAI」(生成AI:テキストや画像などを自動生成するAI技術)ツールの可能性と注意点を考える。

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