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「HDDの終わり」を予感させる大容量SSDとは何者なのか?Pure Storageの「打倒HDD」戦略【第1回】

「HDDの終わり」が語られて久しい。そうした中、ストレージベンダーPure Storageは大容量SSDに注力し、HDDの置き換えを積極的に狙う。「HDDが終わる」と同社が見込む理由とは。

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 ストレージベンダーPure Storageは2023年6月、米ラスベガスで同社が主催したイベント「Pure//Accelerate 2023」で、ストレージの未来についてさまざまな見解を披露した。その一つは、「HDDに残された時間はごくわずか」ということだ。同社によれば、HDDの販売は2028年までに終了し、その後、記憶媒体としての役割を終える。この大胆な見方の根拠とは何か。

HDDに「終わり」を告げる存在とは?

 Pure StorageがHDDの代役として挙げるのは大容量SSDだ。同社は“HDD終焉(しゅうえん)”の一翼を担うために、大容量SSDの開発に注力する。同社によると、大容量SSDは価格面の競争力でHDDより優れたデータ保存を可能にする。

 具体的にPure Storageは、NAND型フラッシュメモリを搭載した独自モジュール「DirectFlash Module」(DFM)を開発した。DFMを同社のストレージ製品「FlashArray」シリーズや「FlashBlade」シリーズに採用している。Pure//Accelerate 2023で、同社は容量75TBのDFMを発表した。2026年には300TBのDFMを市場に投入する計画だという。

 Pure StorageはNAND型フラッシュメモリの記録方式に、データ読み書きなどのパフォーマンスを優先する場合は「TLC」(トリプルレベルセル)、容量を優先する場合は「QLC」(クアッドレベルセル)を採用している。


 第2回は、SSDに注力するPure Storageの戦略を取り上げる。

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