「メタバース」ブームは再燃するのか【中編】
誰も話題にしなくなった「メタバース」が“別の形”でこっそり生き延びていた
パンデミックの中で盛り上がり、その後ブームが沈静化した「メタバース」。もうメタバースは“オワコン”化したとの見方が広がる一方、実はそうとも言い切れないとの見方もある。どういうことなのか。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)をきっかけに、巨大仮想空間「メタバース」は世間の関心を急速に集めた。その後、メタバースブームは一気に沈静化。表舞台から消え去ったかのように、メタバースがなかなか話題に上がらなくなった。ところがメタバースが、近いうちに再び注目を集める可能性があると考える専門家がいる。それはなぜなのか。
「メタバース」は実は“あの形”で生き延びていた?
併せて読みたいお薦め記事
連載:「メタバース」ブームは再燃するのか
ビジネスにおけるメタバースの可能性
調査会社Forrester ResearchのアナリストであるJ.P.ガウンダー氏は「メタバースはまだ実用性に乏しい」と指摘しながらも、「拡張現実(AR)技術や仮想現実(VR)技術といったメタバース関連技術は、既に利用が広がっている」と強調する。例えば小売大手Walmartは、従業員の入社時や研修時にAR/VR技術を活用している。AR/VR技術を使って現場の従業員に遠隔サポートを提供している企業もある。
「企業はメタバースを将来的に活用できるようにするために、メタバース関連技術について今から検討を始めることが可能だ」。コンサルティング企業Journeyのチーフフューチャリスト兼チーフメタバースオフィサー、キャシー・ハックル氏はこう指摘する。ハックル氏は、技術誌『MIT Technology Review』が2023年6月に主催したイベント「EmTech Next 2023」で講演し、この発言をした。
自社におけるメタバース活用を検討する第一歩となるのが、メタバース関連技術を理解して活用するための計画を立てることだ。「最もシンプルなスタートは、3D(3次元)技術を理解することだ」とハックル氏は語る。その後、自社の業務フローのどこで、どのように3D技術を活用できるのかを検討するとよいという。
次回は、メタバース関連技術の一つである「ヘッドマウントディスプレイ」(HMD)を取り巻くベンダーの動きを紹介する。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] 取引先のセキュリティをどう管理する? 「SCS評価制度」対応の勘所を解説 -
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] SCS評価制度「★4」取得のカギ 最大の壁を突破する方法とは? -
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] 2026年度末から運用開始 「SCS評価制度」に備えて製造業がやるべきことは? -
事例
[ネットワンパートナーズ株式会社, アイビーシー株式会社] ハイブリッド環境の一元管理と快適な無線LAN環境、三井ホームはどう実現した? -
市場調査・トレンド
[TD SYNNEX株式会社] 調査で学ぶセキュリティ運用の実態 人を増やさず品質を維持する方法とは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
1200万円のSaaS導入を回避 スギ薬局「運用費10万円」のAIエージェント構築術
-
2
「業務改善とツール活用」に関するアンケート
-
3
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
4
【基本情報技術者試験】そもそもOSは何をしている? 「ジョブ管理」の仕組みを解説
-
5
「SIEMの利用」に関するアンケート
-
6
IT製品の導入に関するアンケート「PC&デバイス」編
-
7
OpenAIがコスト半減のGPT-6新モデル投入 Claude猛追とOSS包囲網で激化する価格戦
-
8
【基本情報技術者試験】データを複数ディスクに分散する「RAID」の仕組みと特徴
-
9
BMWも導入 78兆円市場に化ける「フィジカルAI」の衝撃
-
10
AI自動化が進まない理由の1位は「詳しい人がいない」 従業員300人調査
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
2
バックアップは“取っているから大丈夫”なのか? ランサムウェア時代の備え方
-
3
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
4
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
5
5分で分かる Microsoft 365のデータ損失に備えるためのバックアップの仕組み
-
6
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
7
ネットワーク遅延の原因、「パケットロス」の基礎知識と効果的な解決策
-
8
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
9
ソフトウェア開発の属人化と手戻りをどう防ぐ? 速さと品質を両立させる方法
-
10
ランサムウェア攻撃“究極の対策”はこれだ
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー