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実はこんなにある「Mac」の暗号化機能 使えるのは“FileVault”だけじゃない:「Mac」の暗号化機能とデータ保護【第4回】
IT管理者はストレージ暗号化機能のFileVaultに加えて、Macで利用できるその他の暗号化機能を活用すべきだ。ストレージだけでなくファイルを個別に暗号化することで、セキュリティ対策をより強固にできる。
Appleのクライアントデバイス「Mac」は、ストレージのデータを丸ごと暗号化する機能「FileVault」を搭載している。Appleは個々のフォルダやファイルを暗号化する機能やアプリケーションも幾つか用意している。FileVaultを利用する際の便利機能と共に紹介しよう。
Macで利用できる暗号化の仕組みは?
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連載:「Mac」の暗号化機能とデータ保護
- 第1回:いまさら聞けない「暗号化」とは何か? なぜ必要なのか
- 第2回:Apple独自チップ「T1」「M1」「M2」は安全? Mac暗号化機能の中身
- 第3回:Macがいくら安全でも「FileVault」の無効化が危ないのはなぜ?
Apple製デバイスの脅威と対策
Macで利用できる暗号化の方法には以下のようなものがある。
- ディスクユーティリティ
- Macの内蔵ストレージのエラーを検出・修復する機能。SSDからディスクイメージ(ストレージのデータを丸ごとコピーしたもの)を作成し、ディスクイメージを暗号化することができる
- Finder
- AppleのクライアントOS「macOS」のファイル管理システム。ユーザーがファイルやアプリケーションを探すためのインタフェースを提供する。Finderを通じてmacOSのシステム設定を開き、FileVaultを有効にできる
- Pages
- macOSで利用できる文書作成アプリケーション。作成した文書にパスワードを設定して暗号化できる
- Numbers
- macOSで利用できる表計算アプリケーション。作成した表計算ファイルにパスワードを設定して暗号化できる
セキュリティを強化するためには、FileVaultでストレージを暗号化するだけでなく、フォルダごとやファイルごとに暗号化する取り組みが有効だ。一方で、ユーザーが個々のフォルダやファイルを暗号化するかどうかにかかわらず、企業のIT管理者はセキュリティを強化するためにFileVaultを有効にすべきだ。
第5回は、企業のIT管理者がMacの運用管理を実施するための「モバイルデバイス管理」(MDM)について説明する。
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