AMDのAIスタートアップ買収は“競合NVIDIA”への対抗になるか:AI市場で勝負するAMD【前編】
半導体製品ベンダーAMDは、AI分野のスタートアップ買収を発表した。半導体製品を主軸にするAMDに、この買収はどのような影響をもたらすのか。その狙いとは。
半導体製品ベンダーのAdvanced Micro Devices(AMD)は2023年10月10日(現地時間)、AI(人工知能)開発関連のソフトウェアを手掛けるNod.aiを買収することを発表した。半導体製品を主軸にしてきた同社が、この買収に打って出た狙いはどこにあるのか。
AMDの視野にはNVIDIA? その狙いとは
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AMDはNod.aiの買収によって、AI関連の技術力強化を目指す。Nod.aiは、機械学習の技術開発を目的に、2013年に米カリフォルニア州サンタクララで設立し、「SHARK」というソフトウェアで知られるようになった。SHARKは、手作業の最適化作業を減らし、AIモデルの開発時間を短縮することに役立つ。
コンサルティング会社J. Gold Associatesでアナリストとして働くジャック・ゴールド氏によると、Nod.aiの買収は、AMDがAI最適化の分野への進出を目指している証左だという。
AMDの競合である半導体製品ベンダーNVIDIAは、AI関連事業を強化している。「Nod.aiの買収は、AMDがNVIDIAと競争するための重要な一歩になる」とゴールド氏は述べる。特にAMDが重視しているのは、同社の半導体製品に最適化されたAI関連のソフトウェアを提供することだと同氏は指摘する。
次回は、今回の買収に先立ってAMDが発表していたAI関連の計画を踏まえて、同社の今後の方針を分析する。
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