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「SSDが高い」はもう古い? 独自調査で見えたSSD、HDDの現状SSDがHDDに価格勝負【前編】

SSDの容量単価は下落傾向にあり、HDDとの価格差は狭まってきている。SSDとHDDそれぞれの価格推移や、容量の変化はどのような状況なのか。独自の調査を基に分析する。

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 SSDの容量単価が下落傾向にあり、HDDの容量単価との差が縮まってきている。SSDはどれくらい高くなくなっているのか。英Computer Weeklyの調査と分析を基にして、SSDとHDDの容量単価とその変化、SSDとHDDの容量増大の動向などを見ていこう。

SSDはもう“高過ぎ”ではない?

 まず2023年10月第3週時点におけるSSDの1GB当たりの平均価格は、0.075ドルだった。過去からの増減や、HDDの容量単価などは次の通りとなった。

  • SSDの容量単価はおよそ半年前の約0.09ドルから10%以上下落
  • HDDの1GB当たりの価格は、半年前とほぼ同じ水準を維持
    • ストレージインタフェースが「SAS」(Serial Attached SCSI)の場合は0.05ドル
    • ストレージインタフェースが「SATA」(Serial ATA)の場合は0.035ドル

 この調査は、ストレージ製品価格比較Webサイト「diskprices.com」がAmazon.comから収集したデータをComputer Weeklyが分析した結果に基づいている。diskprices.comはAmazon.comから毎週平均600件以上のストレージ製品の価格や仕様に関する情報を収集している。SSDとHDDのデータは種類別にフィルタリングを実施し、1GB当たりの平均価格を週ごとに算出する。

 対象となるストレージには、「TLC」(トリプルレベルセル)や「QLC」(クアッドレベルセル)、「MLC」(マルチレベルセル)などの記録方式を採用するSSDの他、SASやSATAのストレージインタフェースを備えるHDDなどが含まれる。対象となるHDDの容量は1TB未満から22TBまで、SDDは1TB未満から8TBまでだ。市場に出回っているSSDとHDDの平均容量は、およそ3.6TBだった。

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