HDDが消えるのは必然なのか? ストレージ市場激変の末路:Pure Storageの「打倒HDD」戦略【第5回】
HDDとSSDの戦いが激化し、大きく変化しつつあるストレージ市場。今後はどうなるのか。ストレージベンダーPure Storageの大容量SSD戦略を軸に、市場動向を考える。
大容量SSDの開発が進む中、「HDD不要論」が活発になっている。ストレージベンダーPure Storageは「HDDは市場から消える」と断言する。果たしてどうなるのか。
答えは過去に? “残念な歴史”が語る「HDDの終わり」
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連載:Pure Storageの「打倒HDD」戦略
- 第1回:「HDDの終わり」を予感させる大容量SSDとは何者なのか?
- 第2回:「HDDは完全に消える」というPure Storageの予測を否定できない訳
- 第3回:「壊れやすいHDD」に生き残る道はない? コストだけじゃないSSDの魅力とは
- 第4回:「HDDを市場から消し去る」 Pure Storageだからできる大容量SSDとは何なのか?
HDDを巡る動きとは
そう遠くない将来にHDDがストレージ市場から消えるというPure Storageの予測には、どのような根拠があるのか。そのヒントは「過去」にある。これまでもレコード盤がCDに変わったり、VHS(ビデオテープ)がDVDに変わったりしてきたように、ストレージにもさまざまな変化が起きる。その変化に適応できず、競争力を失うストレージベンダーが今後出てくる可能性がある。
ストレージベンダー各社は、大容量SSDの開発に動いている。そうした中でPure Storageは、大容量SSDの開発力に関して圧倒的な自信を見せ、競合他社が同社に追い付けないと主張する。今後、有力なストレージベンダーとして何社が生き残るのか。Pure Storageは「2028年までにHDDがなくなる」と予測している。これを前提にすると、HDDから大容量SSDへのシフトに取り組まないストレージベンダーは、生き残れない可能性がある。
2023年の現時点で最終的にどうなるのかは、断言できない。ただし、ストレージ市場が劇的に変わり、ストレージベンダーも変わらなければならないのは確実だ。
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