「HDDは完全に消える」というPure Storageの予測を否定できない訳:Pure Storageの「打倒HDD」戦略【第2回】
ストレージベンダーPure Storageは大容量SSDを切り札にして、HDDに挑戦状を出している。同社は何を理由に、「HDDの魅力はなくなってしまう」とみるのか。
HDDの代役として大容量SSDに注力するストレージベンダーPure Storage。同社はなぜ、HDDが魅力を失ってしまうとみるのか。
目指すは「HDDの一掃」 Pure Storageの容赦ない大容量SSD戦略とは
併せて読みたいお薦め記事
連載:Pure Storageの「打倒HDD」戦略
HDDを巡る動きとは
「当社がこの10年間力を入れてきたのは、HDDに取って代わるストレージとしての大容量SSDの開発だ」。Pure Storageで最高マーケティング責任者(CMO)を務めるマット・バー氏はそう語る。
Pure StorageがSSDの優位性を主張するのは、データ読み書きなどのパフォーマンスが求められる、一部の特殊な用途ではない。「大容量SSDを切り札にして、全ての用途においてHDDの“一掃”を目指す」と同社は説明する。Pure Storage創設者兼最高戦略責任者のジョン・コルグローブ氏によれば、SSDは消費電力、設置に必要なスペース、冷却といった点に関しても企業にメリットをもたらす。「数年後、容量300TBのSSD製品が入手可能になったら、企業はもはやHDDの購入を検討する理由はない」(コルグローブ氏)
同社が開発する「DirectFlash」は、従来のSSDを代替する、NAND型フラッシュメモリ搭載の独自モジュールだ。DirectFlash搭載の同社製ストレージアレイは、1GB当たりの単価を抑制しやすいことを特徴の一つとしている。「コストを武器に、さまざまな用途でHDDの置き換えに挑みたい」(コルグローブ氏)
第3回は、HDDの弱点を考える。
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.