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ゲーム開発にAWSもGCPも使うシグナルトークが「コンテナ」に熱く期待する理由「Maru-Jan」のシグナルトーク流マルチクラウド活用術【第5回】

「AWS」「GCP」などのクラウドサービスを利用するシグナルトークが、インフラ技術として次に期待するのが「コンテナ」だ。コンテナをどう生かそうとしているのか。

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 シグナルトークは、「オンライン麻雀 Maru-Jan」シリーズをはじめとするオンラインゲームから、「FoodScore」(フードスコア)や「Corona Lab」(コロナラボ)といったヘルスケア関連サービス、AI技術を用いた文章の要約サービス「WorkerAI」まで手広く手掛ける企業だ。Amazon Web Services(AWS)の同名サービスやGoogleの「Google Cloud Platform」(GCP)といったクラウドサービス群をサービスのインフラとして活用している。同社はクラウドサービスをどのように生かそうとしているのか。同社に聞いた。

シグナルトークは「コンテナ」の何に期待するのか?

 自社サービスのインフラとして、シグナルトークはサーバやストレージなどのコンピューティングリソースに加えて、コンテナ技術の活用を積極的に検討する方針だ。具体的には、Googleの「Google Kubernetes Engine」(GKE)やAWSの「Amazon Elastic Kubernetes Service」(EKS)といったコンテナオーケストレーションサービスをうまく使いながら、よりコスト効率を高めたいという。

 規模が小さいサービスや立ち上げ期にあるサービスを、コンテナ化して一つのインフラで実行することで、インフラコストを削減できるとシグナルトークは考える。サービスとしての規模が小さいうちは、さほど多くのリソースを必要としない。少し大きめのリソースプールを用意し、小規模なサービスを1カ所のインフラにまとめれば、リソースを効率的に利用しやすくなる。「新規サービスを作る際に『新たにリソースを確保する』のではなく、『既存のリソースプールから空いているリソースを使い、サービスが成長したら専用のリソースを用意する』という考え方を実現できる可能性がある」と、同社は説明する。

 コンテナをはじめとする比較的新しい技術の活用を進めるには、新たな知識とスキルの継続的な習得が必要だ。そのため同社は、社内スキルの向上も課題としている。

 シグナルトークはクラウドベンダーに対し、エンジニアがよりサービスの開発に注力できるよう支援する、DevOps(開発と運用の融合)ツールの“決定版”を期待する。「AWSやGCPは、DevOpsを視野に入れた新しいツールを次々と出しているものの、“決定版”と呼べるようなものにはまだ出会えていない」と同社は指摘。開発からデリバリー(配備)までの工程を効率化し、エンジニアがよりアプリケーション開発に集中できるよう支援するDevOpsツールがあれば「積極的に活用を検討したい」と期待を込める。

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