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「首なんか怖くない」という境地に達するための“退職準備リスト”はこれだ大量解雇時代のキャリア論【中編】

レイオフ(一時解雇)を言い渡される日は、突然やって来る可能性がある。レイオフを想定して幾つかの作業や対策をしておけば、焦らずに次のステップに踏み出すことができる。やっておいた方がよいこととは。

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 自分が「レイオフ」(一時解雇)の対象になる日は、突然やって来る。レイオフを言い渡さてショックを受けるのも無理はないが、ショックを受けると同時に考えなければならないのは、収入や次のキャリアを含めて各種の対処をどうするのかだ。「自分が解雇されることはあり得ない」などと考えてはいけない。解雇される日が来ないとしても、準備をしておけば毎日の仕事に安心して向き合えるようになるはずだ。事前にやっておくべき準備を紹介しよう。

「首なんか怖くない」と覚悟するにはこの“退職準備リスト”を実践すべし

 レイオフを言い渡されたらまず何をすべきか。女性向けキャリアコンサルタント会社InspiHER Techの創設者兼CEOであるローリー・スワンソン氏は、以下に取り組むよう勧める。

  • 失業手当や失業給付金の内容を確認し、給付に向けた手続きを済ませる。
  • 履歴書の内容を最新の内容に更新する。
    • 就業中は履歴書の内容を更新しない人もいるが、常に最新の内容にしておくことで次のキャリア形成に備えることができる。
  • ビジネス向けSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)「LinkedIn」のプロフィールを魅力的な内容に変え、人目に付きやすいように工夫する。
    • LinkedInのプロフィールを更新しておくことで、人脈作りや新たなキャリア形成のチャンスを獲得できる可能性がある。

当面の生活費を確保する

 キャリアアンドライフコーチのアリソン・タスク氏が自身の顧客に勧めるのが、常に半年分の生活費を確保しておくことだ。レイオフや人生の転機とも言えるような出来事に直面したとしても、半年分の生活費があれば、目先の生活を維持するために奔走しなくてはならないという焦りを感じずに済む。保険に加入しておくことも手だ。

パートナーに相談する

 レイオフを言い渡された早い段階で配偶者や人生のパートナーに共有し、これから起こり得るさまざまな変化を最小限にとどめることが重要だ。保険契約の内容の再検討や家事の分担に至るまで、お互いに協力して当面の生活に関わる要素の意思決定をする。

 タスク氏の夫は、数回のレイオフを経験した。生活水準を維持するためにタスク氏が仕事を増やす傍ら、夫は再就職先を探しながら子育てをこなしたという。

 夫婦や家族関係の在り方はそれぞれ違う。生活に関わる作業の分担や支援の仕方もそれぞれだ。その中で核となるのが「交代でお互いの面倒を見ること」だとタスク氏は言い添える。


 後編は、レイオフされた際に“あえて取るべき行動”を2つ紹介する。

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