DevOpsエンジニアとしての“キャリアップ”につながる「学習コース5選」:DevOpsの認定資格とトレーニングコース11選【第3回】
DevOps関連のキャリアをこれから歩みたいエンジニアや、昇進したいDevOpsエンジニアに最適な、DevOpsの知識やスキルを習得するための学習コースを5つ紹介する。
DevOps(開発と運用の融合)の認定資格を取得することが、開発者としてのキャリア形成に有利に働く可能性がある。本稿は、11個の主要な学習コースと認定資格のうち5つを取り上げる。
1.Courseraの「Continuous Delivery & DevOps」
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連載:DevOpsの認定資格とトレーニングコース11選
おすすめの学習コース
Courseraは、誰でも受講可能な大規模公開オンライン講座(MOOC)を配信する団体だ。「Continuous Delivery & DevOps」は初心者向けのコースで、DevOpsに関するスキルや役割の他、それらが継続的デリバリーにどう役立つのかといったトピックを学習できる。
コースの受講は無料で、修了証書は有料で入手できる。修了証書があれば、採点済みのテストを含め、全ての教材にアクセス可能だ。
- 対象者
- DevOps入門コースを探している初心者
- 受講資格
- ソフトウェア開発についての基礎的な知識があると役立つが、必須ではない
- 受講期間
- 約8時間(約4週間)
- オンラインで任意の時間に学習できるので、自分のペースでスケジュールを組むことが可能
公式Webサイトは「こちら」。URLとコース名は2024年7月時点の情報(以下、同じ)。
2.Courseraの「DevOps Culture and Mindset」
Courseraが提供する中級者向けのコース「DevOps Culture and Mindset」では、DevOpsの文化とマインドセットに重点を置いた、DevOpsの基本的な原則を学ぶことができる。DevOpsが「リーンの原則」(効率性と効果性を最大化するための方法論)にどのように根ざしているのか、開発チームと運用チームの協力体制をどう改善できるかについて学習する。
Continuous Delivery & DevOpsと同様にコースの受講は無料で、修了証書は有料で入手可能だ。修了証書があれば、採点済みのテストを含め、全ての教材にアクセスできる。
- 対象者
- 技術ツールの使い方は理解しているが、DevOpsの理念を学びたいエンジニア
- 受講資格
- 条件はないが、コース受講に当たり、技術的なツールやプロセスについてある程度理解していることが必要
- 受講期間
- 約14時間(約3週間)
- オンラインでいつでも受講可能
公式Webサイトは「こちら」。
3.edXの「LinuxFoundationX:Introduction to Jenkins」
edXはCourseraと同様、 MOOCを提供する団体だ。「LinuxFoundationX:Introduction to Jenkins」では、オープンソースのCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)ツール「Jenkins」を用いたCI/CDワークフローの実装に必要な知識を習得できる。
無料で受講でき、修了証書は有料で入手可能。修了証書があれば、採点済みのテストを含め、全ての教材にアクセスできる点もCourseraと同じだ。
- 対象者
- DevOpsの基本的な考え方を理解しており、CI/CDパイプラインを構築したいと考える初級から中級レベルのエンジニア
- 受講資格
- ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)の基礎知識と、「Git」をはじめとするソフトウェア構成管理(SCM)ツールの知識
- 受講期間
- 約24〜36時間(週に2、3時間として12週間)
公式Webサイトは「こちら」。
4.Udemyの「Kubernetes:Getting Started」
オンライン学習サイト「Udemy」(ユーデミー)が提供する「Kubernetes:Getting Started」は、コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」の機能や管理方法など概要を習得する入門コースだ。
コンテナオーケストレーションが必要な理由や、Kubernetesを使用するメリット、コンテナを管理する最小単位「Pod」(ポッド)の概要と使用方法などを学習できる。コースはDevOpsに特化しているわけではないが、Kubernetesを素早く習得したいDevOpsエンジニアに役立つ。
コースの受講は無料で、修了証書は有料で入手できる。修了証書があれば、講師にダイレクトメッセージで質問を送ることができる。
- 対象者
- Kubernetesのスキル習得を目指すエンジニア、開発者、管理者
- 受講資格
- データシリアライズ言語「YAML」の構文、「Linux」のコマンド、コンテナやコンテナ管理ツール「Docker」に関する基礎知識が必要
- Googleのクラウドサービス群「Google Cloud」の知識もあるとよいが、必須ではない
- 受講期間
- 約4時間
- 5つのセクションについて合計13回の講義を受講
公式Webサイトは「こちら」。
5.Udemyの「Docker Essentials」
Udemyが提供する「Docker Essentials」は、コンテナとDockerについて深く理解することが目的のコースだ。構成管理ツール「Docker Compose」でマルチコンテナアプリケーションを作成し、コンテナオーケストレーター「Docker Swarm」でクラスタを管理する方法を習得できる。
コースの受講は無料で、修了証書は有料で入手できる。修了証書があれば、講師にダイレクトメッセージで質問を送ることができる。
- 対象者
- ITを学ぶ学生やITを指導する教師
- DevOpsのエンジニア
- IT担当者、システム管理者
- ソフトウェアエンジニア
- コンピュータエンジニア
- 受講資格
- OS「Linux」やLinuxコマンドラインの基礎知識
- 受講期間
- 約3時間
- 8つのセクションについて合計52回の講義を受講
公式Webサイトは「こちら」。
次回は、Amazon Web Servicesなどのベンダー認定資格の勉強に役立つコースや、認定資格を紹介する。
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