高収入なITエンジニアになれる「大人気の副業」はこれだ:お薦めの「IT系副業」7選【前編】
副業の新しい考え方である「サイドハッスル」が注目されている。ITエンジニアが自身のスキルを生かして収入を増やす方法として、どのような副業があるのか。
不透明な経済情勢が続く中で、副業の新しい考え方である「サイドハッスル」に注目が集まっている。これは、趣味や特技を生かした副業スタイルを指す。中でもIT系の副業はテレワークで稼げる仕事が豊富なため、本業との両立がしやすい。本稿は、ITエンジニアの人気を集める7つの副業を紹介する。
ITエンジニアに人気の「稼げる副業」7選
1.アプリケーション開発
収入の高さや柔軟な働き方から、特に人気を集める副業がアプリケーション開発だ。具体的な業務内容として、「iOS」「Android」向けのモバイルアプリケーションや、Webアプリケーションの設計、構築、テストなどがある。
アプリケーション開発の副業を始めるには、クリエイティブスキルと技術スキルの両方が必要になる。具体的には以下のようなものだ。
- プログラミングの知識
- 開発ではアプリケーションの仕様に応じてさまざまなプログラミング言語を使用する。iOS向けの「Swift」、Android向けの「Kotlin」の他、「Java」や「JavaScript」といった幅広いプログラミング言語に精通していることが有利に働く。
- バックエンドの開発経験
- アプリケーションのバックエンド開発には、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)、データベース言語の「SQL」、データベース管理システム(DBMS)の「NoSQL」(Not Only SQL)の他、「Python」といったプログラミング言語の知識が求められる。
- デザイン原則の知識
- ユーザーインタフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)の設計は、アプリケーションの見栄えの良さや、使いやすさを左右する重要な要素となる。
- テストとデバッグのスキル
- アプリケーション開発では、ソフトウェアのバグ(不具合)を特定して修正するために、厳格なテストが欠かせない。
開発されるアプリケーションには、さまざまな分野や種類がある。そのため個人のスキルを考慮しつつ、ゲームアプリケーション、フィットネスアプリケーション、ビジネス向けの生産性向上アプリケーションなど、需要がある分野への参入を検討するとよい。
2.データ分析
データアナリストは適切なツールやソフトウェアを活用して、データの収集からクリーンアップ、整理するまでを手掛け、関係者向けにデータを分かりやすく視覚化する。デジタルマーケティングなど、データの重要性を分かりやすく表現する能力が必要な分野において、データ分析が役に立つ。
データ分析を副業とするためには、以下のような技術スキルおよび分析スキルが必要になる。
- データの視覚化
- 「Tableau」「Looker Studio」などのBI(ビジネスインテリジェンス)ツールを用いて、データをグラフやチャートに変換する。
- スプレッドシート
- 「Microsoft Excel」や「Googleスプレッドシート」などの表計算ツールを活用し、データを整理して計算したり分析したりする。
- 言語
- データの操作や分析にはPythonやSQLなどを使用する。
3.プロンプトエンジニアリング
人工知能(AI)技術のブームが続く中で注目を集める副業が「プロンプトエンジニアリング」だ。プロンプトエンジニアリングは、生成AIツールに望ましい回答を出力させるためのプロンプト(情報生成のための質問や指示)を作成する技術を指す。プロンプトエンジニアリングは、AIモデルの性能を左右する重要な役割であり、高収入が見込める副業だ。
プロンプトエンジニアリングを副業とするためには、以下のような技術スキルおよびソフトスキルが求められる。
- AI技術への理解
- プロンプトエンジニアリングには、AI技術に関する包括的な知識が求められる。AIベンダーOpenAIの「GPT-4」といった大規模言語モデル(LLM)がどのようにプロンプトを解釈するか理解することが、プロンプトエンジニアリングの基礎となる。
- プログラミングの知識
- 実際のプログラミングスキルは不要だが、Pythonなど基本的なプログラミング言語について実用的な知識があると、AIモデルやAPIを使用する際に役立つ。
- 反復テストの専門知識
- AIモデルの出力精度を最大限高めるには、プロンプトを何度も手直しする必要がある。プロンプトエンジニアリングの効果を最大限引き出すために、反復テストのスキルが欠かせない。
AIモデルの効果を高めたいと考えるユーザーの割合に対し、プロンプトの設計スキルを持つ人の割合は少ない。プロンプトエンジニアリングに対する需要は、今後も増え続けると見込まれる。
次回は、引き続き技術者に人気のIT系副業を紹介する。
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