Android版「Teams」で起きる“3大トラブル”解決ガイド:ビデオ通話の乱れやログイン失敗の対処法
Android向けのTeamsでは、ログインに失敗したり、ビデオ通話の音声や映像が途切れたり、アプリケーションがクラッシュしたりする場合がある。それぞれの問題に対処する手順を紹介する。
ユニファイドコミュニケーション(UC)ツール「Microsoft Teams」(以下、Teams)の「Android」向けアプリケーションを使用していると、次の問題が発生する場合がある。万が一トラブルが発生した場合でも業務に支障が出ないよう、それぞれの対処法を紹介しよう。
- ログインに失敗する
- ビデオ通話の音声や映像が乱れる
- アプリケーションがクラッシュする
問題1.ログインに失敗する
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ログインに失敗する場合、以下の項目を確認する必要がある。
ステップ1.デスクトップアプリケーションでの動作を確認する
Android搭載デバイスでTeamsにログインできない場合、デスクトップアプリケーションでも同様にログインできないかどうかを確認する。デスクトップアプリケーションでもログインできない場合、ユーザーアカウントに問題があると考えられる。
一方、デスクトップアプリケーションではログインできる場合、ログインの問題はユーザーアカウントではなく、デバイスに起因している。
ステップ2.インターネットへの接続状態を確認する
次のステップは、インターネットの接続状態を確認することだ。Android搭載デバイスがインターネットに接続できていないとTeamsは動作しない。接続中の無線LANが正しく動作していることを確かめよう。
モバイル回線を使用してTeamsにログインできるかどうかを確認するには、一時的に無線LANを無効にする。Android搭載デバイスで「設定」を開き、「ネットワークとインターネット」から「インターネット」をタップし、無線LANをオフにする。VPN(仮想プライベートネットワーク)やプロキシを使用している場合は、それらも一時的に無効にしよう。VPNやプロキシがTeamsへのログインを妨げている可能性がある。
ステップ3.デバイスの時刻設定を確認する
デバイスの時刻設定が正しくない場合、ログインに失敗することがある。Android搭載デバイスは通常、インターネット接続を通じて正確な時刻を自動で取得する。モバイル回線に接続しているAndroid搭載デバイスは、通信事業者が提供する時刻情報と同期するように設定されている。一方で無線LANにしか接続できないAndroid搭載デバイスは、通信事業者から時刻情報を受け取ることができないため、オフライン時に時刻がずれる場合がある。
時刻設定を確認するには、「設定」を開き、「一般管理」または「システム」、「日付と時刻」の順にタップする。次に「日時を自動的に設定」と「タイムゾーン」の「自動設定」が共に「オン」になっていることを確認する。
問題2.ビデオ通話の音声や映像が乱れる
ビデオ通話中に音質が低下したり、映像が途切れたりすると、業務に支障が出る。ビデオ通話の問題はしばしば帯域幅(通信路容量)に原因があるが、帯域幅が原因であると安易に判断せず、トラブルシューティングをする前に原因を特定するのが望ましい。
ステップ1.問題の原因を特定する
別のデバイスからビデオ通話に参加できるかどうかは、デバイスの問題かTeamsの問題かを判断する材料になる。
Teamsを使用して他の人に電話をかけることも有用だ。他の人との通話では問題が発生しない場合、問題が生じたときの相手に原因があると推測できる。
ステップ2.帯域幅を確保する
帯域幅の不足が原因かどうかを確認するために、まず「Microsoft 365ネットワーク接続テストツール」を使用する。このツールは、デバイスがインターネットに接続する速度と、インターネットから「Microsoft 365」を提供するデータセンターまでの接続速度を測定するものだ。Microsoft 365はサブスクリプション型オフィススイートで、一部のライセンスではTeamsを利用できる。
テストの結果、帯域幅が不十分だと判明した場合、無線LANのアクセスポイントに近づくなどの対処法で通信速度の改善を試みる。
バックグラウンドで実行中の他のアプリケーションを確認することも必要だ。他のアプリケーションがデバイスの帯域幅の大部分を占有し、Teamsが十分な帯域幅を確保できていない可能性がある。実行中のアプリケーションを確認するには、「最近使ったアプリ」を表示する。一部のデバイスでは、下から上にスワイプすることで最近使ったアプリの一覧を表示可能だ。バックグラウンドで実行中のアプリケーションが表示されるので、終了したいアプリケーションのサムネイルを上にスワイプする。実行中のアプリケーションを全て終了したい場合は、「すべてクリア」をタップする。
問題3. アプリケーションがクラッシュする
Teamsのアプリケーションに原因があり、頻繁にクラッシュする場合がある。一見原因が特定できないクラッシュが発生した際の、トラブルシューティングの一例を挙げる。
ステップ1.OSを更新する
Androidのバージョンが古い可能性がある。Androidを更新するには、「設定」から「システム」、「ソフトウェアアップデート」を順に開く。このとき、無線LAN経由の自動ダウンロードが有効になっていることを確認する。
ステップ2.アプリケーションのキャッシュを消去する
デバイスにキャッシュされたデータは、クラッシュを引き起こす一因だ。Teamsのキャッシュを消去するには、Androidの「設定」から「アプリ」を選択する。アプリケーション一覧をスクロールしてTeamsのアイコンを見つけ、タップする。次に「ストレージ」をタップすると、キャッシュを消去可能だ。「データをクリア」というボタンが表示される場合もある。
ステップ3.Teamsを再インストールする
これまでの方法では解決しない場合、Teamsを削除して再インストールすることを検討しよう。Teamsをアンインストールするには、「設定」を開き「アプリ」をタップする。アプリケーションの一覧からTeamsを見つけて選択し、アンインストールをタップする。削除した後は、アプリケーションストア「Google Play Store」からTeamsを再びダウンロードする。
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