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「TOML」「INI」ファイルの編集と管理術 トラブルを防ぐ鉄則とは?:TOMLとINIの違い【中編】
設定ファイルの管理ミスは、システム全体に影響を及ぼす重大な障害を引き起こす可能性がある。TOMLとINIファイルの編集と管理で、注意すべきポイントとは。
設定ファイルには「TOML」「INI」など、さまざまな形式がある。それぞれの形式のファイルを扱う上では、どのようなツールを使えばよいのか。編集と管理におけるポイントを紹介する。
編集と管理のポイント
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連載:TOMLとINIの違い
設定ファイルの扱い方
TOMLファイルもINIファイルも、一般的なテキストエディタやコーディングツールで編集やバリデーション(構文や構造の検証)が可能だ。それぞれのファイル形式に特化したプラグインや拡張機能もある。
両形式のファイルを扱える主な編集ツールは以下の通りだ。
- Notepad++
- Sublime Text
- Vim(TOML用プラグインを併用)
- Visual Studio Code
- VSCodium(Visual Studio Codeのオープンソース版)
バージョン管理
企業が開発プロジェクトを進める際は、ソースコードや設定ファイルを「GitHub」などのリポジトリ(保管場所)を使って管理することになる。ファイル形式によらず、設定ファイルをバージョン管理システムの管理対象にするのが望ましい。
セキュリティ
設定ファイルにおけるセキュリティと整合性の確保は重要だ。具体的には、以下の点に留意することで、設定ファイルを最新かつ安全に保ち、仕様に準拠できる。
- 全ての設定ファイルの評価とテストを実施する
- バージョン管理システムを使用して編集履歴を管理する
- 配布時にデジタル署名を追加する
- 信頼できる提供元から入手する
次回は、TOMLとINIそれぞれの長所と短所を紹介する。
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