検索
ニュース

クラウド資格コレクターは評価されない? 年収1000万を分ける“OSの理解度”「資格はあるのに実務ができない」壁の正体

履歴書の資格欄は埋まったのに、年収は変わらない――。クラウド資格ブームの裏で、エンジニアの7割が直面する「資格はあるのに実務ができない」壁の正体と、1000万プレイヤーが持つ“真の武器”を紹介する。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

関連キーワード

OS | クラウドサービス | 資格


 「クラウドファースト」「AI(人工知能)技術活用」が叫ばれる昨今、インフラエンジニアのキャリア戦略も変化している。その潮流の一つが、「Amazon Web Services」(AWS)や「Google Cloud」などのクラウドサービスの認定資格取得に励み、自身の市場価値を高めようとする動きだ。

 ところが、「Linux」技術者認定試験「LinuC」を運営する特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(以下、LPI-Japan)が実施した「技術力と年収に関する実態調査」から、“資格コレクター”が陥りがちな落とし穴が明らかになった。

 調査データによると、インフラエンジニアの約7割が、ある知識の欠如によって「キャリアアップの壁」に直面している。一方で、年収1000万円を超える「高年収層」のデータを見ると、彼らとその他の層を決定的に分ける“地味だが強力なスキルセット”が浮き彫りになった。

 なぜ、華やかなクラウド資格だけでは「年収1000万円の壁」を越えられないのか。データが示す年収の壁の実態と、その突破口となる具体的なスキルセットを解説する。

年収1000万円超の4割が深く理解している分野とは?

 本調査は2026年1月8〜9日、サーバ構築、運用などに携わるインフラエンジニア110人を対象に、インターネットを通じて実施された。

 調査では、年収1000万円以上のエンジニアの42.9%が、LinuxなどのOSの仕組みを「他者に教えられるレベルで深く理解している」と回答した。これは全体平均(22.7%)の約2倍に達する数値であり、高年収層ほどアプリケーションやシステムが稼働する土台となる「基盤技術」への理解度が高いことが証明された。

 基盤技術のスキルが年収に影響する理由として、回答者の69.0%が「より高度な案件、プロジェクトにアサインされるから」と答えている。次いで「設計やアーキテクチャ検討に関われる」(55.2%)、「トラブルシューティングで重宝される」(46.0%)が挙がった。表面的な操作スキルだけではなく、システムが動く仕組みへの深い理解が、上流工程や難易度の高い業務への参画要件となっていることが分かる。

7割が直面する「知識不足の代償」

 一方で、エンジニアの70.0%が基盤技術に関する知識の不足によって「キャリアの壁」を感じた経験がある。具体的な弊害として「昇進、昇格の選考で評価されなかった」(59.7%)、「希望する案件にアサインされなかった」(41.6%)、「技術面接で深い質問に答えられなかった」(41.6%)といった回答があった。

 それにもかかわらず、年収アップのために優先する学習として「LinuxなどのOS基盤技術」を挙げたのは30.9%にとどまり、「クラウド資格の取得」(49.1%)を大きく下回った。重要性は認識しつつも、学習行動が伴っていない「ギャップ」が存在する。

 クラウドサービスやコンテナなどの新しい技術も、その土台には必ずOSが存在する。この「見えにくい土台」を体系的に学ぶ機会を設けることが、長期的な市場価値を高める近道だと言える。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

ページトップに戻る